第20回(H24年)柔道整復師国家試験 解説【午前91~95】

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問題91.肩関節の伸展に作用するのはどれか。

1.三角筋後部
2.棘上筋
3.烏口腕筋
4.肩甲下筋

解答

解説
1.〇 正しい。三角筋後部は、肩関節の伸展に作用する。
・三角筋の【起始】肩甲棘、肩峰、鎖骨の外側部1/3、【停止】上腕骨三角筋粗面、【作用】肩関節外転、前部は屈曲、後部は伸展、【支配神経】腋窩神経である。

2.× 棘上筋の【起始】肩甲骨の棘上窩、棘上筋膜の内側、【停止】上腕骨大結節の上部、【作用】肩関節外転、【支配神経】肩甲上神経である。

3.× 烏口腕筋の【起始】烏口突起、【停止】上腕骨の内側面の中部、【作用】肩関節屈曲、内転、【支配神経】筋皮神経である。

4.× 肩甲下筋の【起始】肩甲骨肋骨(肩甲下窩)と筋膜内面、【停止】上腕骨前面の小結節、小結節稜上端内側、【作用】肩関節内旋、【支配神経】肩甲下神経である。

 

 

 

 

 

問題92.肘関節屈曲に作用しないのはどれか。

1.上腕二頭筋
2.上腕筋
3.腕橈骨筋
4.肘筋

解答

解説
1.〇 上腕二頭筋は、肘関節屈曲に作用する
・上腕二頭筋の【起始】長頭:肩甲骨の関節上結節、短頭:肩甲骨の烏口突起、【停止】橈骨粗面、腱の一部は薄い上腕二頭筋腱膜となって前腕筋膜の上内側に放散、【作用】肘関節屈曲、回外(長頭:肩関節外転、短頭:肩関節内転)、【神経】筋皮神経である。

2.〇 上腕筋は、肘関節屈曲に作用する
・上腕筋の【起始】上腕骨の内側および外側前面の下半、内・外側の筋間中隔、肘関節包前面(広い)、【停止】鈎状突起と尺骨粗面(肘関節包)、【作用】肘関節屈曲、【支配神経】筋皮神経(外側は橈骨神経)である。

3.〇 腕橈骨筋は、肘関節屈曲に作用する
・腕橈骨筋の【起始】上腕骨外側縁の下部、外側上腕筋間中隔、【停止】橈骨遠位下端、茎状突起、【作用】肘関節屈曲、回内位での回外、回外位での回内、【神経】橈骨神経である。

4.× 肘筋は、肘関節屈曲に作用しない。
・肘筋の【起始】上腕骨の外側上顆の後面、肘関節包、【停止】尺骨後縁後面の上部、【作用】肘関節の伸展を助ける、【神経】橈骨神経である。

 

 

 

 

 

問題93.重心で誤っているのはどれか。

1.身体各部の重量が相互に平衡な点である。
2.骨盤内の仙骨のやや前方にある。
3.成人男性では身長の約56%の高さにある。
4.幼児では成人に比べて相対的に低位にある。

解答

解説
1.〇 正しい。身体各部の重量が相互に平衡な点である
・重心とは、「各部分の重量モーメントの和が釣り合う点」と定義される。

2.〇 正しい。骨盤内の仙骨のやや前方にある
・成人では重心の位置は、第2仙椎のやや前方にある。

3.〇 正しい。成人男性では身長の約56%の高さにある。成人男性の平均的な重心位置の高さは床面からおよそ56%の位置ある。一方、4歳時の重心位置は頭部が大きい分、重心位置が高くなり、床面からおよそ57%の位置にあるとされる。

4.× 幼児では成人に比べて相対的に、「低位」ではなく高位にある。なぜなら、小児の頭部の大きさは成人より大きいため。

 

 

 

 

 

問題94.3歳児ができなければ運動発達の遅れが疑われるのはどれか。2つ選べ。

1.手指の分離運動
2.物を投げる動作
3.スキップ
4.階段を降りる

解答1・2

解説
1.〇 正しい。手指の分離運動が3歳児になってもできなければ、運動発達の遅れが疑われる。
・3歳の巧緻動作では、「8つの積み木で塔を作る」「丸の描写」などが行える。

2.〇 正しい。物を投げる動作が3歳児になってもできなければ、運動発達の遅れが疑われる。
・3歳の粗大運動では、「投げる・蹴る・走る」などが行える。

3.× スキップは、主に5歳で遂行可能となる年齢である。スキップは、「片足とび+交互のリズム+バランス制御」が必要となる。これらが獲得できるのが、5歳前後である。

4.× 階段を降りる方法が様々(2足1段、1足1段、手すり有り無し)であるため、年齢範囲が幅広い
【階段の降りる年齢】
・1歳過ぎ〜1歳半頃:つたい歩きやハイハイで、お尻から下りる。
・2歳頃:手すりを持ち、両足を一段に揃えながらゆっくり下りる。
・3歳〜4歳頃:手すりや大人と手を繋いで、交互に足を出してリズミカルに下りる。

(※図引用:「日本版デンバー式発達スクリーニング検査」)

 

 

 

 

 

問題95.歩行周期の立脚期全般に活動し、末期に強く働くのはどれか。

1.大腿四頭筋
2.ハムストリングス
3.前脛骨筋
4.下腿三頭筋

解答

解説

(図引用:Eberhart,H. D. et al.:「Human Limbs and their Substitutes」Mc Graw Hill Book Co. Inc 1954より)

1.× 大腿四頭筋は、立脚相の踵接地期から足底接地期にかけて、膝の衝撃を遠心性収縮で吸収し、ダブルニーアクションの作用の1つとして働く。また、立脚相から遊脚相にかけては下肢の振り子運動を誘導する動きを調整している。

2.× ハムストリングスは、遊脚相から立脚初期にかけて筋活動が最大となる。大腿二頭筋(ハムストリングス)は、主な役割として、振り出した下肢の制御に寄与する。

3.× 前脛骨筋は、踵接地で最も筋活動が最大となる。前脛骨筋は、歩行周期の立脚期において常に筋活動がみられるのも特徴の一つである。踵接地の期活動の主な役割として、踵接地により生じる足関節の底屈を減速させ、遊脚相で足関節を背屈させクリアランスを確保する。

4.〇 正しい。下腿三頭筋は、歩行周期の立脚期全般に活動し、末期に強く働く。なぜなら、下腿三頭筋の役割の一つに、重心線を踵から足先へ移動さ立脚終期に蹴り出して遊脚相に移行するため。ほかにも、下腿三頭筋は、遊脚相で筋活動がないのが特徴である。

 

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