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問題111.誤っているのはどれか。
1.生後1年未満の死亡を乳児死亡という。
2.生後4週未満の死亡を早期新生児死亡という。
3.死産は人工死産と自然死産とに分けられる。
4.わが国の妊産婦死亡率はこの60年間で著しく改善した。
解答2
解説
1.〇 正しい。生後1年未満の死亡を乳児死亡という。
・乳児死亡とは、生後1年未満の死亡のことをさす。
・新生児死亡とは、生後4週(28日)未満の死亡のことをさす。
(※用語参照:「厚生労働統計に用いる主な比率及び用語の解説」厚生労働省HPより)。
2.× 「生後4週未満」ではなく生後1週(7日)未満の死亡を早期新生児死亡という。
・早期新生児死亡とは、生後1週(7日)未満の死亡のことをさす。
(※用語参照:「厚生労働統計に用いる主な比率及び用語の解説」厚生労働省HPより)。
3.〇 正しい。死産は人工死産と自然死産とに分けられる。
・死産とは、「妊娠4か月(妊娠12週)以後における死児の出産」である。
・人工死産とは、母体や胎児の生命・健康を守る目的など、医学的・社会的理由により、医師の判断や法律に基づいて人工的に妊娠を中断した結果として起こる死産をいう。母体保護法の範囲内で行われる。
・自然死産とは、外科的・人工的な介入を行わず、妊娠中に胎児が自然な原因で子宮内死亡することをいう。原因には胎児の先天異常、胎盤や臍帯の異常、母体の病気などが含まれる。
4.〇 正しい。わが国の妊産婦死亡率は、この60年間で著しく改善した(※ただし、近年はほぼ横ばい)。1960年代には10万人対約70人程度だったが、現在(令和時代)では約3人前後/10万出生と世界でも極めて低い水準にある。なぜなら、母体保健・周産期医療の進歩により妊産婦死亡率は著しく低下したため。
・一方、近年はほぼ横ばいである。なぜなら、医療の進歩はあれど、高齢出産の増加も増えているため。妊産婦死亡率において2014年は2.7、2022年は4.2である(※参考:「人口統計資料集(2024)」)。
・妊産婦死亡率とは、妊産婦10万人中の死亡数のことである。学校区別の比較することで得られる情報は少ない。ただし、都道府県によって5倍以上の差があることが、厚生労働省の研究班の調べでわかっており、 過去10年間の平均をとったところ、最も低い広島が出生10万件あたり1.84人だったのに対し、最も高い京都は10.70人であった。
問題112.学校保健で正しいのはどれか。
1.校長は学校保健活動の計画を策定する。
2.教職員は定期健康診断の対象外である。
3.学校薬剤師は学校環境の衛生検査を行う。
4.学校医は学校伝染病に罹っている者の出席を停止する。
解答3
解説
学校保健とは、学校における保健教育及び健康管理をいう。文部科学省設置法は、文部科学省の設置と任務及びそれらに関する必要な事務などを定めた法律である。
1.× 校長は、「学校保健活動の計画」ではなく「学校保健計画および学校安全計画」を策定する。学校保健活動を管理するのは、保健主事である。
・校長は、①学校保健計画および学校安全計画の指導、助言、決定、②定期・臨時健康診断の実施、③感染症、その疑いのある児童生徒等の出席停止を主に行う。校長と学校長は、同一意味である。一方で、保険主事は、①学校保健と学校全体の活動に関する調整、②学校保健計画の立案・作成、③学校保健に関する組織活動の推進、④保健に関する校内研修の企画を主に行う。
・保健主事は、学校保健と学校全体の活動との調整・管理を行う立場にある。
2.× 教職員は、定期健康診断の「対象外」ではなく対象内である。なぜなら、教職員も「学校保健安全法施行規則(第12条)」により、児童・生徒と同様に定期健康診断の対象とされているため(※引用:「学校保健安全法施行規則」e-GOV法令検索様HPより)。
3.〇 正しい。学校薬剤師は、学校環境の衛生検査を行う。
・学校薬剤師は、学校医の職務(①学校保健計画・学校安全計画立案への参与、②必要に応じ、保健管理に関する専門的事項の指導、③健康相談、④保健指導、⑨学校の環境衛生の維持および改善の指導・助言)に加え、①定期、臨時の環境衛生検査への従事、②学校で使用する医薬品、毒物、保健管理に必要な用具および材料の管理に関する必要な助言と指導などである。
4.× 学校伝染病に罹っている者の出席を停止するのは、「学校医」ではなく校長である。なぜなら、出席停止を「決定」する権限は校長にあり、学校医はその際に意見を述べ助言する立場であるため。
・学校医とは、就学時や定期的な健康診断をはじめ、修学旅行やマラソン大会など学校行事にあわせた健康チェックや健康相談を行ったり、心の相談や性に関する相談にも応えたりする。また、集団健康管理の点から伝染病・感染症対策についての必要な指導と助言とを行っている。
問題113.職業病に関する要因と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
1.手持ち振動工具:白ろう病
2.鉱物性粉じん:じん肺
3.カドミウム:白血病
4.VDT(Visualdis Playterminal)作業:頸肩腕障害
解答3
解説
1.〇 正しい。手持ち振動工具:白ろう病
・白ろう病とは、振動障害ともいい、チェーンソー、グラインダー、刈払機などの振動工具の使用により発生する①手指等の末梢循環障害、②末梢神経障害、③運動器(骨、関節系)障害の3つの障害の総称である。
2.〇 正しい。鉱物性粉じん:じん肺
・じん肺とは、主に小さな土ホコリや金属の粉などの無機物または鉱物性の粉塵の発生する環境で仕事をしている人が、その粉塵を長い年月にわたって多量に吸い込むことで肺組織が線維化してしまった状態である。肺線維症のひとつで、微細な無機粉じんに分類される鉱物由来の粒子(ケイ酸、アスベスト)などを長期にわたり吸入したことで肺胞に沈着し、肺が線維化して呼吸困難が生じる。
3.× カドミウムは、「白血病」ではなくイタイイタイ病である。カドミウムは、主に土壌や水質汚染の原因(大気汚染にも関与)となり、工場排水や鉱山からの流出により、農作物や地下水が汚染され、慢性中毒(イタイイタイ病など)を引き起こすことがある。腎機能障害を起こし、カルシウム吸収が障害されて、骨が脆くなり骨折しやすくなる。
4.〇 正しい。VDT(Visualdis Playterminal)作業:頸肩腕障害
なぜなら、VDT作業は長時間の同一姿勢・眼精疲労・精神的ストレスにより筋骨格系・神経系の障害を生じやすいため。特に肩こり・腕のしびれ・眼精疲労などが起こる。
VDT作業とは、ディスプレイを持つ画面表示装置(VDT:Visual Display Terminals) を用いた作業のこと。コンピュータや監視カメラを用いた作業を指す。 VDT作業はVDT症候群のように、心身の負担を感じさせることにつながるため、厚生労働省においても「VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドライン」を定めている。
【作業環境管理】
(1)照明及び採光
①室内は、できるだけ明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせないようにすること。
②ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は500ルクス以下、書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とすること。また、ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の明るさの差はなるべく小さくすること。
③ディスプレイ画面に直接又は間接的に太陽光等が入射する場合は、必要に応じて窓にブラインド又はカーテン等を設け、適切な明るさとなるようにすること。
(2)一連続作業時間及び作業休止時間
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること。
(3)その他
換気、温度及び湿度の調整、空気調和、静電気除去、休憩等のための設備等について事務所
衛生基準規則に定める措置等を講じること。
(※一部引用:「VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドライン」厚生労働省HPより)
問題114.介護保険制度で正しいのはどれか。
1.社会保険制度の一つである。
2.一号被保険者は40歳以上の者である。
3.要介護認定は都道府県が行う。
4.被保険者は無料ですべてのサービスが利用できる。
解答1
解説
介護保険制度とは、寝たきりや認知症等で常時介護を必要とする状態(要介護状態)になった場合や、家事や身支度等の日常生活に支援が必要であり、特に介護予防サービスが効果的な状態(要支援状態)になった場合に、介護の必要度合いに応じた介護サービスを受けることができる。
【目標】
予防とリハビリテーションの重視
高齢者による選択
在宅ケアの推進
利用者本位のサービスの提供
社会連帯による支え合い
介護基盤の整備
重層的で効率的なシステム
【基本理念】
自己決定の尊重
生活の継続
自己支援(残存能力の活用)
1.〇 正しい。社会保険制度の一つである。なぜなら、介護保険制度は、保険料を拠出し、介護が必要になった際に給付を受ける社会保険方式の制度であるため。
2.× 一号被保険者は、「40歳以上」ではなく65歳以上の者である。
・第二号被保険者の対象年齢は、40歳から64歳までである。
3.× 要介護認定は、「都道府県」ではなく市町村(特別区を含む)が行う。
・申請後の流れは、市区町村職員による認定調査や主治医の意見書に基づく一次判定(コンピュータ)→一次判定結果と主治医の意見書に基づく二次判定(介護認定審査会)→要介護度の決定(市区町村)である。
4.× 被保険者は、無料ですべてのサービスが利用できる「わけではない」。なぜなら、介護保険サービスは原則として利用者負担(1〜3割)が必要であるため。ただし、ケアプランの作成などは、原則自己負担はない(令和7年現在)。

(※図引用:みんなの介護)
問題115.経胎盤感染により胎児に白内障、先天性心疾患、難聴などを起こすのはどれか。
1.麻疹
2.風疹
3.B型肝炎
4.梅毒
解答2
解説
先天性風疹症候群とは、風しんウイルスの胎内感染(垂直感染)によって先天異常を起こす感染症である。 3徴は、白内障、先天性心疾患、難聴である。その他先天性緑内障、色素性網膜症、紫斑、脾腫、小頭症、精神発達遅滞、髄膜脳炎、骨のX線透過性所見、生後24時間以内に出現する黄疸などを来しうる。臨床的特徴として、先天異常の発生は妊娠週齢と明らかに相関し、妊娠12週までの妊娠初期の初感染に最も多くみられ、20週を過ぎるとほとんどなくなる。
1.× 麻疹とは、麻疹ウイルスの感染後、10~12日間の潜伏期ののち発熱や咳などの症状で発症する病気のこと。38℃前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感(小児では不機嫌)があり、上気道炎症状(咳、鼻みず、くしゃみなど)と結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れて次第に強くなる。
2.〇 正しい。風疹は、経胎盤感染により胎児に白内障、先天性心疾患、難聴などを起こす。
・風疹とは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である。難聴・白内障・心奇形である。妊婦が妊娠初期に風疹に感染すると、不顕性であっても経胎盤的に胎児に影響を与え、先天性風疹症候群と呼ばれる先天異常を引き起こすことがある。
3.× B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染することによって生じる肝臓の病気のことである。B型肝炎ウイルスは主に感染者の血液や体液を介して感染する。たとえば、注射針を感染者と共用した場合や、感染者と性行為をした場合などに感染する。
4.× 梅毒とは、5類感染症の全数把握対象疾患であり、スピロヘータ(細菌)の一種である梅毒トロポネーマ感染により発症し、この梅毒トロポネーマが脳の実施まで至ると、進行性麻痺となる。性行為や胎盤を通じて感染する。梅毒に特徴的な症状として、陰茎・外陰部を中心に生じる無痛性の硬結(指で触れることのできる硬い丘疹)やバラ疹(全身にできる淡い紅斑)などがあり、進行すると神経系の病変を生じて死に至ることもある。
国試オタク 