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問題51.膵島(ランゲルハンス島)の分布で正しいのはどれか。
1.膵臓の頭部に多い。
2.膵臓の体部に多い。
3.膵臓の尾部に多い。
4.膵臓全体に一様に分布している。
解答3
解説

(※図引用:「胆嚢管」wikiより)
膵島とは、膵臓のランゲルハンス島のことをいう。膵島から、インスリン(血糖値低下)、グルカゴン(血糖値上昇)、ソマトスタチン(インスリンやグルカゴンの分泌抑制)が分泌される。
1.× 膵臓の「頭部」ではなく尾部に多い。膵頭部は、十二指腸に接しており、膵管(ウィルス管・副膵管)が集中する部位である。したがって、消化酵素分泌を行う腺房細胞(外分泌細胞)が豊富である。
2.× 膵臓の「体部」ではなく尾部に多い。膵体部は、膵頭部と尾部の中間で、膵島の密度は中等度である。尾部に行くほど膵島が増える傾向がある。
3.〇 正しい。膵臓の尾部に多い。膵尾部は、膵臓の中でも内分泌機能(ホルモン分泌)が発達している。膵島には、α細胞(グルカゴン)、β細胞(インスリン)、δ細胞(ソマトスタチン)などが含まれる。
4.× 膵臓全体に一様に分布している「とはいえない」。なぜなら、膵島の密度には部位差があるため。
膵臓は、消化酵素を含む体液(膵液)を膵管から十二指腸に出す外分泌と、血糖などをコントロールするホルモンを血中に出す内分泌の両方の働きをもつ。
膵液とは、膵臓から十二指腸に分泌される消化液である。糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素、核酸の分解酵素を含んでいる。
膵臓のランゲルハンス島からは、①インスリン、②グルカゴン、③ソマトスタチンが分泌される。
①インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
②グルカゴンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖上昇、②脂肪分解の作用がある。
③ソマトスタチンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるδ細胞から分泌されるホルモンの一種で、成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制の作用がある。
問題52.脳の被膜でないのはどれか。
1.硬膜
2.漿膜
3.くも膜
4.軟膜
解答2
解説

(※図引用:「髄膜炎(ずいまくえん)」著:杉浦 崇浩様より)
「頭蓋骨→硬膜→くも膜→クモ膜下腔(この中に脳脊髄液が存在)→軟膜」という構造となっている。クモ膜と軟膜の間には、脳脊髄液が充満したクモ膜下腔が存在する。脳脊髄液は、脳と脊髄の保護や栄養補給、代謝物の除去を担っているといわれている。
1.〇 硬膜は、脳の被膜である。
・硬膜とは、一番外側で、頭蓋骨に内側から張りついている強靭な膜であり、脳を外傷や感染から守る役割を果たす。
2.× 漿膜は、脳の被膜でない。
・漿膜とは、内臓を包む膜であり、胸膜・腹膜・心膜などを構成する膜である。
3.〇 くも膜は、脳の被膜である。
・くも膜とは、硬膜と軟膜の間に存在し、くも膜下腔を形成して脳脊髄液を満たす空間を作っている。
4.〇 軟膜は、脳の被膜である。
・軟膜とは、脳および脊髄を包む髄膜のうち、最も内部にある膜である。薄く網状の膜で、脳の表面を隙間なく覆っており、皮質の溝の中にまで入り込んでいる。
問題53.運動性失語症と関連するのはどれか。
1.ブローカ中枢
2.ウェルニッケ中枢
3.海馬
4.レンズ核
解答1
解説

1.〇 正しい。ブローカ中枢は、運動性失語症と関連する。なぜなら、ブローカ中枢は、発語運動(言葉を話す運動のプログラム)を司るため。
2.× ウェルニッケ中枢の障害では感覚性失語が起こる。
3.× 海馬は、記憶の形成・保持に関与する。言語運動と関係がない。
4.× レンズ核(被殻+淡蒼球)は、大脳基底核の一部で、運動の調節に関与する。言語運動と関係がない。
問題54.大脳脚があるのはどれか。
1.延髄
2.中脳
3.間脳
4.大脳髄質
解答2
解説
1.× 延髄とは、呼吸や循環、消化機能などの生命維持に関係する様々な中枢が集まっている。橋や延髄は脳幹と呼ばれる。
2.〇 正しい。中脳は、大脳脚がある。
・中脳とは、間脳と橋の間に位置する脳構造である。中脳の特徴的な構造は「大脳脚(錐体路の通過部)」「黒質」「赤核」などである。
・大脳脚とは、中脳の腹側に存在する太い白質で、大脳皮質と脳幹、脊髄を結ぶ(投射線維)。
3.× 間脳とは、大脳と中脳の間にある脳の一部である。間脳は、神経細胞で大脳皮質、大脳基底核、脳幹、大脳辺縁系とつながっており、聴覚を除く感覚に関する情報を伝達し、自律神経の働きを調節する。
4.× 大脳髄質とは、大脳皮質の内側にある白質(神経線維)である。
問題55.頸動脈小体および頸動脈洞に関わる脳神経はどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.舌咽神経
4.副神経
解答3
解説
頸動脈洞反射(ツェルマーク・へーリング反射)とは、頸動脈を刺激することにより生じる迷走神経反射のことである。脈拍を抑えることを目的として利用されることがある(頸動脈洞マッサージ)。つまり、副交感神経優位になる。
求心路:舌咽神経
遠心路:迷走神経
1.× 三叉神経は、咀嚼運動にかかわる脳神経である。三叉神経は、主に咀嚼筋の咀嚼運動と顔面の皮膚感覚を司る。運動神経と感覚神経を含む。
2.× 顔面神経は、表情筋の運動、涙腺や口蓋腺などの分泌作用制御の副交感神経、および味覚を司る感覚神経を含む混合神経である。したがって、顔面神経の障害により、顔面表情筋の障害、角膜反射低下、聴覚過敏、味覚低下(舌前2/3)、涙分泌低下、唾液分泌低下などが起こる。
3.〇 正しい。舌咽神経は、頸動脈小体および頸動脈洞に関わる脳神経である。
・舌咽神経とは、知覚・運動・分泌を受けもつ混合神経で、舌の後部3分の1の感覚や咽頭筋の運動を支配する。 また分泌線維は耳下腺に分布し、唾液の分泌を司る。 鼓室粘膜の知覚もこの神経が支配する。
4.× 副神経は、胸鎖乳突筋・僧帽筋を支配している運動神経である。

(※図引用:「イラストでわかる歯科医学の基礎 第4版 」永未書店HPより)
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