第24回(H28年)柔道整復師国家試験 解説【午前46~50】

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問題46.呼吸器系と消化器系の交叉部はどれか。

1.咽頭鼻部
2.咽頭口部
3.咽頭喉頭部
4.喉頭

解答

解説

(※図引用:「illustAC様」)

1.× 咽頭鼻部は、呼吸器系のみが通る。食物は通らない。

2.× 咽頭口部は、空気と食物の両方が通過するが、交差の主部位ではない

3.〇 正しい。咽頭喉頭部は、呼吸器系と消化器系の交叉部である。咽頭喉頭部は、喉頭と食道の入口が隣接している部分である。呼吸時には空気が喉頭へ、嚥下時には食物が食道へ進む。誤嚥を防ぐために喉頭蓋が重要な役割を果たす。

4.× 喉頭は、呼吸器系のみが通る。食物は通らない。

 

 

 

 

 

問題47.関節唇を有するのはどれか。

1.肘関節
2.肩関節
3.膝関節
4.胸鎖関節

解答

解説
1.3~4.× 肘関節/膝関節/胸鎖関節に関節唇は存在しない

2.〇 正しい。肩関節は、関節唇を有する。関節唇とは、関節窩の縁にあり、肩関節の安定性を高めると同時に、さまざまな衝撃から守るクッションの役割を果たしている。

 

 

 

 

 

問題48.肺胞の直径はどれか。

1.約10mm
2.約5mm
3.約0.2mm
4.約0.01mm

解答

解説
1~2.× 約10mm/約5mmは、肺胞の直径として大きすぎる

3.〇 正しい。約0.2mmが肺胞の直径である。
・肺胞とは、ガス交換の場であり、効率的な酸素と二酸化炭素の拡散が可能となる。

4.× 約0.01mmは、肺胞の直径として小さすぎる

 

 

 

 

 

問題49.原尿が形成されるのはどれか。

1.腎乳頭
2.腎杯
3.尿細管
4.腎小体

解答

解説

(※図引用:「イラストボックス様」より)

1.× 腎乳頭では原尿は形成されない
・腎乳頭とは、腎臓の内側部分、腎髄質の先端に位置し、集合管から尿が集められ、腎盂へと移動する場所である。

2.× 腎杯では原尿は形成されない
・腎杯とは、最終的に腎錐体の先端に開口し、尿を流し込む部位である。腎乳頭から出た尿を集める。

3.× 尿細管では原尿は形成されない
・尿細管とは、糸球体と腎盂をつなぐ、無数の管(ホースのようなもの)である。多数の毛細血管が取り巻いている。原尿の再吸収・分泌を行う部位である。

4.〇 正しい。腎小体は、原尿が形成される。
・腎小体は「糸球体」と「ボーマン嚢」からなり、血液を濾過して原尿を作る。原尿の特徴として、血漿成分(電解質・水・低分子物質)は濾過されるが、血球や大きな蛋白質は濾過されないことがあげられる。

 

 

 

 

 

問題50.正しいのはどれか。

1.腎門には腎動脈、腎静脈、尿管がある。
2.腎小体は近位尿細管、ヘンレのワナ、遠位尿細管からなる。
3.尿管は前立腺を通る。
4.膀胱の上面を膀胱三角という。

解答

解説

(※図引用:「イラストボックス様」より)

1.〇 正しい。腎門には腎動脈、腎静脈、尿管がある
・腎門とは、腎臓の内側(くぼんだ中央部分)にある部位を指し、腎動脈、腎静脈、尿管、神経、リンパ管などが出入りする場所である。

2.× 腎小体は、近位尿細管、ヘンレのワナ、遠位尿細管からなる「とはいえない」。
・腎小体は「糸球体」と「ボーマン嚢」からなり、血液を濾過して原尿を作る。

3.× 尿管は前立腺を「通らない」。尿管は、腎盂から膀胱へ至る管で、骨盤内を走行して膀胱三角に開口する。前立腺を通るのは尿道の一部(前立腺部尿道)である。

4.× 膀胱の「上面」ではなく下面(底部)を膀胱三角という。
・膀胱三角とは、左右の尿管口と内尿道口に囲まれた部分である。

 

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