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問題66 男性尿道の4つの部のうち最も狭いのはどれか。
1.壁内部
2.前立腺部
3.隔膜部
4.海綿体部
答え.3
解説
(※図引用:「男性の尿道括約筋」illustAC様HPより)
1.× 壁内部
壁内部とは、内尿道口に始まる膀胱壁内の短い部分のことである。
2.× 前立腺部
前立腺部に尿道括約筋はない。前立腺とは、男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割を持っている。前立腺は、直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいる。
3.〇 正しい。隔膜部は、男性尿道の4つの部のうち最も狭い。
隔膜部とは、尿生殖隔膜を貫く部分(約1cm)である。外尿道括約筋が取り囲み、最も狭い部分である。
4.× 海綿体部
海綿体部とは、尿道海綿体の内部を走行する。約10cmある。海綿体とは、スポンジ状の勃起性組織である。男性の陰茎の勃起中には、陰茎海綿体のほとんどが、血液で占められる。
問題67 男性生殖器で誤っているのはどれか。
1.精子は精巣でつくられる。
2.射精管は尿道に開口する。
3.精嚢の分泌物は果糖を含む。
4.前立腺は男性ホルモンを分泌する。
答え.4
解説
(※図引用:「男性の尿道括約筋」illustAC様HPより)
1.〇 正しい。精子は精巣(睾丸)でつくられる。
精巣は陰嚢の中にあり、内部には200μm程度の太さの精細管という管が600本程度入っている。
2.〇 正しい。射精管は尿道に開口する。
射精管は、射精時に精液の通過する管である。前立腺の後ろ側で精管膨大部と精嚢が合流し、射精管となる。
3.〇 正しい。精嚢の分泌物は果糖を含む。
精嚢から分泌される精嚢液(果糖)は精液全体の約7割を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしている。
4.× 男性ホルモン(アンドロゲン、テストステロン)を分泌するのは、「前立腺」ではなく精巣である。
作用は、筋肉の増大・骨格の発達・陰毛の発毛に作用する。女性でも卵巣や副腎からごく微量分泌される。分泌量は、男性の人生の中で20〜30代の頃がピークといわれている。前立腺とは、男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割を持っている。前立腺は、直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいる。
問題68 卵胞上皮が単層の立方または円柱上皮なのはどれか。
1.原始卵胞
2.一次卵胞
3.二次卵胞
4.成熟卵胞
答え.2
解説
原始卵胞とは、休眠している卵胞のことである。排卵に向けて活性化すると一次卵胞、二次卵胞へと成長し最終的には卵子として排卵するか、発育途中で閉鎖卵胞として消失する。原始卵胞は新生児期には、約200万個存在する。
1.× 原始卵胞
卵子を含む単層扁平上皮~単層立方上皮で覆われている。
2.〇 正しい。一次卵胞は、卵胞上皮が単層の立方または円柱上皮である。
一次卵胞と二次卵胞は、形態変化による分類であり、原始卵胞を立方化(円柱化)した顆粒膜細胞が単層で取り巻いているものを一次卵胞という。ちなみに、二次卵胞は、多層に取り巻いているものをいう。
3.× 二次卵胞
二次卵胞は、多層に取り巻いているものをいう。
4.× 成熟卵胞(グラーフ卵胞)
グラーフ卵胞(成熟卵胞)が発育、増大すると卵巣の表面に突出して破裂し、卵細胞は卵胞液とともに卵巣から腹腔内へと放出される。この現象を排卵という。
・単層扁平上皮:薄いので物質の交換などに向く。
(胸膜、腹膜、血管内皮、肺胞など)
・単層立方上皮:甲状腺の濾胞細胞など。
(甲状腺の濾胞上皮、尿細管など)
・単層円柱上皮:吸収と分泌を行う場所に向く。
消化器系(胃、小腸、大腸)、卵管・子宮など
・重層扁平上皮:摩擦など機械的刺激に強い。
皮膚、口腔~食道、肛門、膣など。
・多列線毛上皮:表面に線毛があり、杯細胞が豊富。線毛と粘液で塵や異物をからめとる。
鼻腔~気管・気管支(気道)
・移行上皮:伸び縮みすることができる。
腎杯~尿管~膀胱(尿路)
問題69 濾胞で構成されるのはどれか。
1.下垂体
2.甲状腺
3.膵島
4.副腎
答え.2
解説
1.× 下垂体
下垂体とは、脳の直下にあって、さまざまホルモンを分泌する内分泌器官である。下垂体の前葉からは、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、乳汁分泌ホルモン、性腺刺激ホルモンが、下垂体の後葉からは抗利尿ホルモンが分泌される。
2.〇 正しい。甲状腺は、濾胞で構成される。
濾胞とは、リンパ節などにある球状の構造のことである。リンパ節の濾胞はリンパ濾胞といわれる。通常のリンパ節では、ウイルスや細菌などの異物が入ってくると、リンパ濾胞の中心部でB細胞が増殖する。このため、風邪をひくとリンパ節が腫れることがある。ちなみに、甲状腺とは、のどぼとけの下にある蝶ような形をした臓器で、甲状腺ホルモン(T3およびT4)とカルシトニンを分泌している。甲状腺ホルモンは、カラダ全体の新陳代謝を促進する働きがある。カルシトニンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、骨吸収を抑制する働きを持つ。
3.× 膵島
膵島とは、膵臓のランゲルハンス島のことをいう。膵島から、インスリン(血糖値低下)、グルカゴン(血糖値上昇)、ソマトスタチン(インスリンやグルカゴンの分泌抑制)が分泌される。
4.× 副腎
副腎とは、腎臓の上に位置する約2~3cmの小さな三角形の臓器で、左右1対ずつある。1つ約4~5g程度の小さな臓器ある。副腎皮質から、コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン(男性ホルモン)などが分泌される。コルチゾールは、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節など、さまざまな働きがあるが、過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こす。
問題70 副腎から分泌されるホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。
1.アルドステロン:球状帯
2.アンドロゲン:束状帯
3.コルチコステロン:網状帯
4.コルチゾール:髄質
答え.1
解説
副腎皮質から、コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン(男性ホルモン)などが分泌される。コルチゾールは、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節など、さまざまな働きがあるが、過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こす。
①球状帯:電解質コルチコイド(アルドステロン)を産生する。皮膜直下の薄い層で、皮質細胞が球状の塊を形成する。
②束状帯:糖質コルチコイド(コルチゾール)を産生する。最も厚い層で、細胞は縦に並び、細胞索を形成する。その間を洞様毛細血管が髄質に向かって走行する。
③網状帯:アンドロゲンを産生する。皮質の最深部で、網状をなす細胞索からなる。
1.〇 正しい。アルドステロンは、「球状帯」が生産する。
アルドステロンとは、腎臓に作用してナトリウムと水の再吸収を促進し、循環血漿量増加を促し血圧を上昇させる。アルドステロンが過剰に分泌されると、高血圧や低カリウム血症、筋力低下などがみられる。
2.× アンドロゲンは、「束状帯」ではなく網状帯で生産する。
アンドロゲンとは、ステロイドの一種で、生体内で働いているステロイドホルモンのひとつである。アンドロゲンにはテストステロンとジヒドロテストステロン (dihydrotestosterone;DHT)があり、精巣の分化、機能、組織形成、さらに内性器・外性器の形成に重要な役割を果たす。
3.× コルチコステロン(糖質コルチコイド)は、「網状帯」ではなく束状帯で生産する。
コルチコステロンとは、糖質代謝、電解質代謝に影響を及ぼし、また免疫抑制作用、抗炎症作用などを示すホルモンである。
4.× コルチゾールは、「髄質」ではなく束状帯で生産する。
コルチゾールとは、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節など、さまざまな働きがあるが、過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こすホルモンである。