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問題16.腰痛体操はどれか。
1.ウィリアムズ体操
2.コッドマン体操
3.フレンケル体操
4.ベーラー体操
解答1
解説
1.〇 正しい。ウィリアムズ体操は、腰痛体操である。
・Williams体操(ウィリアムス体操):目的は、腰痛症に対して腰部の負担を軽減することである。方法として、腹筋・大殿筋・ハムストリングス・背筋群のストレッチングを行う。
2.× コッドマン体操は、肩関節周囲炎の炎症期に使用する運動であり、肩関節回旋筋腱板の強化や肩関節可動域拡大を目的に使用する。患側の手に1~1.5㎏の重錘を持ち、振り子運動を行う。肩甲骨と上腕骨の間に関節の遊びを作ることで、痛みや障害を予防する。
3.× フレンケル体操は、視覚で代償して運動制御を促通する運動療法であり、脊髄性運動失調などに対して行われる。小脳性協調運動障害の治療として用いられる。
4.× ベーラー体操は、脊椎伸展運動によって背筋の筋力強化を目的とした体操である。脊椎圧迫骨折後などが対象である。
問題17.脳卒中発症早期から実施すべき作業療法はどれか。
1.トイレ動作訓練
2.入浴動作訓練
3.自助具の作製
4.職業前評価
解答1
解説
1.〇 正しい。トイレ動作訓練は、脳卒中発症早期から実施すべき作業療法である。なぜなら、トイレ動作の獲得は、最も基本的なADL(日常生活動作)であり、早期からの自立支援がQOL(生活の質)やモチベーション維持に直結するため。また、トイレ動作は、早期離床・自立促進につながるだけでなく、プライバシーを守ったり、廃用症候群の予防にも寄与する。
2.× 入浴動作訓練より優先されるものが他にある。むしろ、入浴は、血圧変動や心拍数の上昇が起こりやすいため、再発や二次的障害を招く。したがって、医師の指示・許可が出てから実施されることが多い。
3.× 自助具の作製より優先されるものが他にある。なぜなら、脳卒中発症早期では、機能回復の程度がまだ不確定であるため。したがって、自助具を作っても適合しなくなる可能性が高い。自助具の作製は、ある程度症状が安定(回復期~維持期)してから行う。
4.× 職業前評価より優先されるものが他にある。なぜなら、脳卒中発症早期では、医学的管理下で身体機能の回復が優先であるため。職業前評価は、患者に仕事への復帰の希望を聞いてから、回復期後半~維持期の段階で行うことが多い。
問題18.脳卒中のリハビリテーションで作業療法士が多職種と協同で行うのはどれか。
1.コックアップスプリント作製
2.家屋改造指導
3.麻痺上肢回復訓練
4.利き手交換訓練
解答2
解説
作業療法士とは、医師の指示のもとに手工芸・芸術・遊びやスポーツ・日常動作などを行うことにより、障害者の身体運動機能や精神心理機能の改善を目指す治療(作業療法)を行う専門職である。つまり、食事動作等、日常生活動作の回復が役割である。
1.× コックアップスプリント作製は、主に作業療法士が行う。なぜなら、コックアップスプリント作製は、作業療法士が単独で行う専門的治療技術であるため。
・コックアップスプリントは、橈骨神経麻痺高位型(下垂手)に適応となる。手関節背屈位、母指はフリーとしており、機能的把持動作を可能とする。
2.〇 正しい。家屋改造指導は、脳卒中のリハビリテーションで作業療法士が多職種(医師・看護師・理学療法士・建築士・ケアマネジャーなど)と協同で行う。
なぜなら、脳卒中の患者に限らず、患者の退院後生活においては、住宅環境がADL(移動・更衣・入浴・排泄など)の自立度を大きく左右するため。リハビリチーム全体で安全性・動線・介助負担を考慮して計画する必要がある。例えば、理学療法士が先導して、玄関の段差にスロープ設置したり、看護師が先導して、浴室手すりや滑り止めの配置したり、作業療法士が先導してキッチンの高さなど調整することもある。
3.× 麻痺上肢回復訓練は、主に作業療法士が行う。なぜなら、麻痺上肢回復訓練は、作業療法士が単独で行う専門的治療技術であるため。例えば、上肢のリーチング練習、巧緻動作訓練、CI療法など実施する。
4.× 利き手交換訓練は、主に作業療法士が行う。なぜなら、利き手交換訓練は、ADL動作訓練の一環であるため。例えば、右片麻痺の患者に対して、左手で箸・歯ブラシ・衣服のボタン操作を練習してもらう。ちなみに、利き手交換訓練は、利き手が切断により義手になった場合や慢性期の重度の片麻痺で回復が見込みにくい場合に用いられる。
問題19.C5頸髄損傷(第5頸髄節機能残存)で筋収縮がみられるのはどれか。
1.深指屈筋
2.上腕二頭筋
3.上腕三頭筋
4.橈側手根伸筋
解答2
解説

(※引用:Zancolli E : Functional restoration of the upper limbs in traumatic quadriplegia. in Structural and Dynamic Basis of Hand Surgery. 2nd ed, Lippincott, Philadelphia, p229-262, 1979)
1.× 深指屈筋は、C8の残存で機能する。
2.〇 正しい。上腕二頭筋は、C5頸髄損傷(第5頸髄節機能残存)で筋収縮がみられる。第5頸髄節の運動機能は、肩関節:屈曲・伸展、外転、内外旋、肘関節:屈曲・回外が行える。そのため、ハンドリムに工夫を行うことによって平地自走は可能である。ただし、プッシュアップ動作はできないため、平地では車椅子や電動車椅子を使用する。自助具を用いた食事動作は、C5機能残存レベル(装具やスプリングバランサーの装着、自助具の使用など)で食事動作の獲得が可能である。
3.× 上腕三頭筋は、C7の残存で機能する。
4.× 橈側手根伸筋は、C7の残存で機能する。
問題20.脳性麻痺の病型とその特徴との組合せで正しいのはどれか。
1.痙直型:連合反応
2.痙直型:不随意運動
3.アテトーゼ型:小脳症状
4.失調型:四肢麻痺
解答1
解説
脳性麻痺とは、お腹の中にいる間から、生後4週間までの間に発生した脳への損傷によって引き起こされる運動機能の障害を指す。失調型やアテトーゼ型などのタイプがある。
1.〇 正しい。痙直型:連合反応
・連合反応とは、身体の一部の運動が、身体他部の運動を不随意的に引き起こすような現象のことである。非麻痺側の筋を強い力で働かせると麻痺側に筋収縮が起こり、麻痺側にも関節運動が生じたり筋緊張が高まったりすることをいう。連合反応は、把握動作や等尺性収縮を要する動作、全身の大きな動きを必要とする起居動作など、努力を要する動作を行った際に誘発されやすい。
2.4.× 不随意運動/四肢麻痺がみられるのは、「痙直型」ではなくアテトーゼ型である。
・アテトーゼ型は、麻痺の程度に関係なく四肢麻痺であるが上肢に麻痺が強い特徴を持つ。錐体外路障害により動揺性の筋緊張を示す。筋緊張は低緊張と過緊張のどちらにも変化する。他にも、特徴として不随意運動が主体であることや、原始反射・姿勢反射が残存しやすいことがあげられる。アテトーゼ型脳性麻痺の介助のポイントとして、体幹は包み込むようにして安定させ、四肢をフリーにしないことで安定させるとよい。また、上肢や体幹の極端な非対称性の体位は、体幹の側屈と短縮を引き起こすため避けるようにする。
3.× 小脳症状がみられるのは、「アテトーゼ型」ではなく運動失調型である。
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