第28回(R2年)はり師きゅう師国家試験 解説【午前21~25】

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問題21 舌の分界溝前に一列に並ぶのはどれか。

1.糸状乳頭
2.茸状乳頭
3.有郭乳頭
4.葉状乳頭

解答

解説

(図引用:「舌の構造、舌白斑症」笠井耳鼻咽喉科クリニック様より)

1.× 糸状乳頭(※読み:しじょうにゅうとう)
系状乳頭とは、舌の前2/3部分、つまり舌の先端と側面にランダム性に存在している味覚受容体を持たない乳頭である。役割として、舌表面の摩擦を高め、食物の移動を助ける。

2.× 茸状乳頭(※読み:じじょうにゅうとう)
茸状乳頭とは、糸状乳頭の間にランダム性に存在している。特徴として、赤い粒として見え、味蕾は少ない。

3.〇 正しい。有郭乳頭は、舌の分界溝前に一列に並ぶ。(※読み:ゆうかくにゅうとう)
有郭乳頭とは、分界溝の前に8~12個ほど並ぶ大きな乳頭で、側面に味蕾が存在する。

4.× 葉状乳頭(※読み:ようじょうにゅうとう)
葉状乳頭とは、舌体の側面に4~5本みられる粘膜ヒダであり、 側面に味蕾が存在する。

 

 

 

 

 

問題22 精巣で男性ホルモンを分泌するのはどれか。

1.精祖細胞
2.精母細胞
3.セルトリ細胞
4.ライディッヒ細胞(間細胞)

解答

解説

精細管とは?

精細管とは、精巣内でセルトリ細胞と精子および精子の元になる細胞で作られる管腔構造したものである。セルトリ細胞が円周上に並び、その隙間に精子の元になる細胞が接着する。外周から中心に向かって精子形成が進行し、完成した精子は精細管の中心の内腔に向かってセルトリ細胞から切り離され、精細管内を運ばれていく。

1.× 精祖細胞
精祖細胞とは、精細管基底膜上に存在するまだ分化していない精細胞のことをいう。精細管の中には、胎児のときから、精子のもとになる精祖細胞があり、思春期になると、精祖細胞から精母細胞がつくられ、さらに精母細胞は精子細胞となる。

2.× 精母細胞
精子をつくるもとになる細胞は精母細胞と呼ばれる。

3.× セルトリ細胞
セルトリ細胞とは、脊椎動物の細精管壁の基底部のところどころにある大型の細胞である。精子を形成していく細胞群を物理的・内分泌的にサポートし、これらの細胞の維持・分化に重要な働きをする。

4.〇 正しい。ライディッヒ細胞(間細胞)は、精巣で男性ホルモンを分泌する。
間細胞は、精細管外に位置する細胞である。精巣には、精子形成の場である細精管のほかに、血管、リンパ管、神経、肥満細胞、および間細胞がある。間細胞とは、ライディッヒ細胞ともよばれ、脂質顆粒を含み、滑面小胞体がよく発達しており、雄性ホルモンは主としてここから分泌される。

 

 

 

 

 

問題23 下垂体について正しいのはどれか。

1.前葉の働きは視床下部の支配を受ける。
2.後葉は乳腺刺激ホルモンを分泌する。
3.神経性下垂体では下垂体門脈系が形成される。
4.腺性下垂体は胎生期に神経管から独立してできる。

解答

解説

下垂体とは?

下垂体とは、脳の直下にあって、さまざまホルモンを分泌する内分泌器官である。下垂体の前葉からは、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、乳汁分泌ホルモン、性腺刺激ホルモンが、下垂体の後葉からはオキシトシンと抗利尿ホルモン(バソプレシン)が分泌される。

1.〇 正しい。前葉の働きは視床下部の支配を受ける
視床下部とは、視床の直下に位置する脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織である。多くの神経核から構成されており、体温調節やストレス応答、摂食行動や睡眠覚醒など多様な生理機能を協調して管理している。つまり、視床下部は自律神経の最高中枢である。

2.× 後葉は、「乳腺刺激ホルモン」ではなくオキシトシンバゾプレッシンを分泌する。
乳腺刺激ホルモンは、前葉から分泌する。

3.× 「神経性下垂体」ではなく、腺性下垂体で下垂体門脈系が形成される。
腺性下垂体(前葉)とは、胎生期に口腔の天井の一部が上方に伸びてきた腺細胞の集まりである。また、神経性下垂体(後葉)とは、第3脳室の底が突出してできた神経組織である。下垂体門脈とは、視床下部と下垂体前葉を連絡する。 視床下部で分泌された下垂体機能を調節するホルモンを下垂体に効率よく届ける役割を担う。

4.× 「腺性下垂体」ではなく神経性下垂体は、胎生期に神経管から独立してできる。
神経性下垂体(後葉)とは、第3脳室の底が突出してできた神経組織である。一方、腺性下垂体(前葉)は、胎生期に口窩(→ラトケ嚢)から独立してできる。

 

 

 

 

 

問題24 成人の脊髄円錐の高さはどれか。

1.第11胸椎
2.第2腰椎
3.第4腰椎
4.仙骨

解答

解説

(※画像引用:医療法人鉄蕉会様HP)

1.3~4.× 第11胸椎/第4腰椎/仙骨
これらは、脊髄円錐の高さとはいえない。

2.〇 正しい。第2腰椎は、成人の脊髄円錐の高さである。
脊髄円錐とは、「第1、2腰椎」のレベルにある。脊髄円錐は、脊髄下端の円錐状になっている部位である。脊髄の終わり部分である。ちなみに、出生時の脊髄円錐の位置は第3腰椎である。

 

 

 

 

 

問題25 脛骨神経について正しいのはどれか。

1.腰神経叢の枝である。
2.梨状筋上孔を通る。
3.大腿二頭筋短頭を支配する。
4.膝窩中央を通る。

解答

解説

腰神経叢

腹部から下肢に分布する脊髄神経は、腰神経叢と仙骨神経叢とを形成する。腰神経叢は、T12~L4の前枝で構成され、その枝は腹部から大腿前面に分布する。一方、仙骨神経叢は、L4~S4前枝から構成され、その枝は腰部~大腿後面と下肢~足部に分布する。

腰神経叢:①腸骨下腹神経、②腸骨鼠経神経、③外側大腿皮神経、④大腿神経、⑤陰部大腿神経、⑥閉鎖神経

仙骨神経叢:①上殿神経、②下殿神経、③坐骨神経、④後大腿皮神経、⑤陰部神経

1.× 「腰神経叢」ではなく仙骨神経叢(坐骨神経)の枝である。

2.× 「梨状筋上孔」ではなく梨状筋下孔を通る。
・梨状筋上孔:上殿動静脈、上殿神経が通過する。
・梨状筋下孔:下殿動静脈、下殿神経、内陰部動静脈、陰部神経、後大腿皮神経、坐骨神経が通過する。

3.× 大腿二頭筋の「短頭」ではなく長頭を支配する。
ちなみに、大腿二頭筋の【起始】長頭:坐骨結節、短頭:大腿骨体の粗線の外側唇、外側大腿筋間中隔、【停止】腓骨頭の走行、【神経】長頭:坐骨神経の脛骨神経部(L5~S2)、短頭:坐骨神経の総腓骨神経部(S1,S2)である。

4.〇 正しい。膝窩中央を通る
脛骨神経とは、大腿後面の中央より遠位で坐骨神経の内側部分として分岐し、中央を下行、足関節の底屈と足趾の屈曲を行う筋群と、足関節外果より足背外側、足底の知覚を支配している神経である。

 

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