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問題116 鵞足を構成する筋上にないのはどれか。
1.陰陵泉
2.血海
3.陰包
4.陰谷
解答2
解説
鵞足とは、薄筋・縫工筋・半腱様筋がついている部位のことを指す。
1.〇 陰陵泉(※読み:いんりょうせん)
陰陵泉は、下腿内側(脛側)、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部に位置する。
2.× 血海(※読み:けっかい)は、鵞足を構成する筋上にない。
血海は、大腿前内側、内側広筋隆起部、膝蓋骨底内端の上方2寸に位置する。
3.〇 陰包(※読み:いんぽう)
陰包は、大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸に位置する。
4.〇 陰谷(※読み:いんこく)
陰谷は、膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上に位置する。
問題117 標準体型の男性において直刺で刺鍼した場合、肺を損傷するリスクが最も高いのはどれか。
1.肺の募穴
2.任脈の絡穴
3.胃の背部兪穴
4.脾の大絡の絡穴
解答4
解説
1.× 肺の募穴は、中府(※読み:ちゅうふ)である。
中府は、前胸部、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下高の外側、前正中線の外方6寸に位置する。
2.× 任脈の絡穴は、鳩尾(※読み:きゅうび)である。
鳩尾は、上腹部、前正中線上、胸骨体下端の下方1寸に位置する。
3.× 胃の背部兪穴は、胃兪(※読み:いゆ)である。
胃兪は、上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に位置する。
4.〇 脾の大絡の絡穴は、標準体型の男性において直刺で刺鍼した場合、肺を損傷するリスクが最も高い。
脾の大絡の絡穴は、大包(※読み:だいほう)である。大包は、側胸部、第6肋間、中腋窩線上に位置する。
問題118 尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸にある経穴はどれか。
1.間使
2.養老
3.経渠
4.通里
解答4
解説
1.× 間使(※読み:かんし)
間使は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸に位置する。
2.× 養老(※読み:ようろう)
養老は、前腕後内側、尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸に位置する。
3.× 経渠(※読み:けいきょ)
経渠は、前腕前外側、橈骨下端の橈側で外側に最も突出した部位と橈骨動脈の間、手関節掌側横紋の上方1寸に位置する。
4.〇 正しい。通里は、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸にある経穴である。通里(※読み:つうり)は、前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸に位置する。
問題119 肩関節の外旋に作用する筋上の経穴はどれか。
1.臂臑
2.天宗
3.臑会
4.肩髎
解答2
解説
1.× 臂臑は、三角筋と上腕二頭筋の治療穴である。
臂臑(※読み:ひじゅ)は、上腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸に位置する。
2.〇 正しい。天宗は、肩関節の外旋に作用する筋上の経穴である。
天宗(※読み:てんそう)は、肩甲部、肩甲棘の中点と肩甲骨下角を結んだ線上、肩甲棘から1/3にある陥凹部に位置する。棘下筋の治療穴である。棘下筋の【起始】肩甲骨の棘下窩、棘下筋膜の内側、【停止】上腕骨大結節の中部、【作用】肩関節外旋、上部は外転、下部は内転である。
3.× 臑会は、三角筋と上腕三頭筋の治療穴である。
臑会(※読み:じゅえ)は、上腕後面、三角筋の後下縁、肩峰角の下方3寸である。
4.× 肩髎は、三角筋の治療穴である。
肩髎(※読み:けんりょう)は、肩周囲部、肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部である。
問題120 前腕後面の経穴で小指伸筋腱と尺側手根伸筋の間に取るのはどれか。
1.三焦経の経火穴
2.三焦経の郄穴
3.小腸経の経火穴
4.小腸経の絡穴
解答2
解説
1.× 三焦経の経火穴は、支溝(※読み:しこう)である。
支溝は、前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方3寸である。
2.〇 正しい。三焦経の郄穴は、前腕後面の経穴で小指伸筋腱と尺側手根伸筋の間に取る。
三焦経の郄穴は、会宗(※読み:えそう)である。会宗は、前腕後面、尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。
3.× 小腸経の経火穴は、陽谷(※読み:ようこく)である。
陽谷は、手関節後内側、三角骨と尺骨茎状突起の間の陥凹部に位置する。
4.× 小腸経の絡穴は、支正(※読み:しせい)である。
支正は、前腕後内側、尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方5寸に位置する。