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問題26 肺活量を表す計算式はどれか。
1.1回換気量+予備吸気量+予備呼気量
2.1回換気量+予備呼気量+残気量
3.1回換気量+予備吸気量
4.1回換気量+残気量
解答1
解説

(※図引用:「呼吸機能検査 フロー・ボリューム曲線」医學事始様HPより)
1.〇 正しい。「1回換気量+予備吸気量+予備呼気量」は、肺活量である。限界まで吸い、限界まで吐いたときの空気の量である。
2.× 1回換気量+予備呼気量+残気量
3.× 1回換気量+予備吸気量
4.× 1回換気量+残気量
これらは、「肺活量」の定義とはいえない。
問題27 糖質について正しいのはどれか。
1.セルロースは単糖類である。
2.血液中のガラクトースの濃度を血糖値という。
3.ショ糖は炭素と窒素から構成される。
4.グリコーゲンは肝臓で貯蔵される。
解答4
解説
1.× セルロースは、「単糖類」ではなく多糖類である。
・グルコース(ブドウ糖)とは、エネルギー産生のもととなる自然界に最も多く存在している単糖類である。
2.× 血液中の「ガラクトース」ではなくグルコースの濃度を血糖値という。
・血糖値とは、血液内のグルコースの濃度である。健常なヒトの場合、空腹時血糖値はおおよそ80~100mg/dL程度であり、食後は若干高い値を示す。
3.× ショ糖は、「炭素と窒素」ではなく炭素・水素・酸素から構成される。なぜなら、ショ糖とは、「C12H22O11」で表される二糖類であるため。加水分解するとグルコースとフルクトースとなる。
4.〇 正しい。グリコーゲンは、肝臓で貯蔵される。食後に余ったグルコースがグリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、空腹時には分解されて血糖維持に使われる。
・肝臓の働きは、①胆汁の生成とビリルビンの代謝、②血漿蛋白質と尿素の合成、③脂質代謝、④糖の貯蔵と放出、⑤ビタミンDの代謝、⑥ホルモンの代謝、⑦解毒・薬物の代謝である。
問題28 健康成人の尿について正しいのはどれか。
1.1日の尿量は約300mLである。
2.pHは7.4±0.05の範囲に保たれる。
3.血漿と同濃度のグルコースを含む。
4.血漿より高濃度の尿素を含む。
解答4
解説
1.× 1日の尿量は、「約300mL」ではなく1,000~1,500mL程度である。健常者の尿は、1日に8回程度である。尿は、生体内代謝産物を排泄するため、腎臓で血液が濾過され作られる。健康人では体重1kgあたり、1時間に約1mLの尿が排泄されるとされている。膀胱は通常100~150mLで最初の尿意(初発尿意)を感じる。
・希尿:日中に3回以下。尿量は関係ない。
・頻尿:日中に8回以上。尿量は関係ない。
・無尿:100mL/日以下
・乏尿:400mL/日以下
・多尿:3,000mL/日以上
・正常な1日の尿量:1.000~1500mL/日
2.× 「血液のように」尿pHは7.4±0.05の範囲に「保たれているわけではない」。なぜなら、尿pHは、食事、脱水、感染、代謝状態などで変わるため。尿pHの正常範囲は広く、一般に4.5〜8、通常5.5〜6.5程度で変動する。
3.× 血漿と同濃度のグルコース「は含まない」。なぜなら、正常尿ではグルコースは陰性であり、腎尿細管でほぼ再吸収されるため。例えば、糖尿病で血糖が高くなると尿糖陽性になる(異常所見)。
4.〇 正しい。血漿より高濃度の尿素を含む。なぜなら、尿素は、蛋白代謝の老廃物として尿中へ排泄されるため。したがって、腎で水分が再吸収される過程で尿中に濃縮される
・尿素とは、動物の尿中に含まれる有機化合物であり、たんぱく質や核酸の分解生成物中の窒素分を体外に排出する役割を受け持っている。検査値が高い場合、腎臓のはたらきが悪くなっていることが考えられ、逆に低い場合、尿素を作る肝臓の働きが悪くなっているか、タンパク質の摂取が極端に少ないことなどが考えられる。
問題29 バソプレシンについて正しいのはどれか。
1.ステロイドホルモンである。
2.下垂体前葉から分泌される。
3.腎臓の集合管における水の再吸収を促す。
4.血漿浸透圧が低下すると分泌が増加する。
解答3
解説
1.× 「ステロイドホルモン」ではなくペプチドホルモンである。ホルモンは、①ペプチドホルモン、②ステロイドホルモン、③アミン・アミノホルモン、④糖タンパクホルモン、⑤その他の5つ分類される。
①ペプチドホルモンとは、成長ホルモン・インスリンなど大部分のホルモンが含まれる。
②ステロイドホルモンとは、副腎皮質ホルモンの他に性腺ホルモンも含まれる。コレステロールを原料として作られたステロイド骨格をもつホルモンである。
③アミン・アミノホルモンとは、副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)、甲状腺ホルモンがある。
2.× 下垂体「前葉」ではなく後葉から分泌される。下垂体後葉ホルモン(バゾプレッシン・オキシトシン)などを分泌する。
3.〇 正しい。腎臓の集合管における水の再吸収を促す。
・バソプレシンとは、下垂体後葉から分泌され、水の再吸収を促進する抗利尿作用・血圧上昇が起きる。尿を濃くし尿量を減らす作用がある。
4.× 血漿浸透圧が「低下」ではなく増加すると、分泌が増加する。なぜなら、脱水時には高浸透圧となり、バソプレシンが増えて尿が濃縮されるため。一方で、水を大量に飲んだあとには血液が相対的に低浸透圧になり、バソプレシンは低下し、その結果、薄い尿が多く出る。
・血漿浸透圧とは、血液中の水を引きつける力の強さを表す指標である。主に血漿中のナトリウムなどの電解質濃度によって決まり、値が高いほど細胞内の水は血液側へ移動しやすくなる。
問題30 性周期において卵胞期に起こるのはどれか。
1.受精卵の着床
2.子宮内膜の肥厚
3.基礎体温の上昇
4.プロゲステロン分泌の増加
解答2
解説

(※画像引用:日本医師会様HPより)
・卵胞期:1回の月経周期が始まると脳の底の方にある下垂体というところから、卵を包んでいる卵胞を刺激する卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されはじめ、卵胞は大きくなると同時に女性ホルモン(エストロゲン)を分泌する時期。
・増殖期:女性ホルモン(エストロゲン)が新しい子宮内膜を成長させていく時期。卵胞期と増殖期とはだいたい同じ時期。
・黄体期:排卵した後の卵胞(黄体)から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるようになる時期。
・分泌期:子宮内膜が成長を止めて受精卵が着床できるよう準備をする時期。
1.× 受精卵の着床は、「排卵後の黄体期」で起こる。
・着床とは、輸送された受精卵が子宮内膜に接着し、さらに埋没するまでの過程をいう。
2.〇 正しい。子宮内膜の肥厚は、性周期において卵胞期に起こる。
・子宮内膜とは、子宮の内側を覆う粘膜である。子宮は筋肉でできており、内側は子宮内膜と呼ばれる粘膜でおおわれている。子宮内膜は、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンの作用を受けると、受精卵の着床に備え、増殖して厚くなる。
3.× 基礎体温の上昇は、「黄体期」で起こる。卵胞期は、一般に低温相で、排卵を境に体温が少し上がり、そのまま黄体期に高温相が続く。
4.× プロゲステロン分泌の増加は、「黄体期」で起こる。プロゲステロン(黄体ホルモン)は、基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすい状態にする作用を持つ。プロゲステロン(黄体ホルモン)は、性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンである。
・着床が起こる時期とは、月経の黄体期である。黄体期は、排卵した後の卵胞(黄体)から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるようになる時期である。
国試オタク 