第34回(R8年)はり師きゅう師国家試験 解説【午後116~120】

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問題116 伏在神経の分布領域にあるのはどれか。

1.陽陵泉
2.陰陵泉
3.陰市
4.陰包

解答

解説

MEMO

伏在神経とは、下肢の皮膚の感覚を司る神経である。
・分布領域は、膝の内側、下腿の内側、内くるぶし周囲から足の内側縁である。

1.× 陽陵泉は、下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部に位置する。

2.〇 正しい。陰陵泉は、伏在神経の分布領域にある。
・陰陵泉は、下腿内側(脛側)、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部に位置する。

3.× 陰市は、大腿前外側、大腿直筋腱の外側で膝蓋骨底の上方3寸に位置する。

4.× 陰包は、大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸に位置する。

 

 

 

 

 

問題117 少海穴について最も適切なのはどれか。

1.尺骨神経溝上にある。
2.同経の兪穴までは12寸である。
3.五行穴では金穴に属する。
4.皮膚面に対しての直刺で、尺側手根屈筋に刺鍼できる。

解答

解説

MEMO

少海は、心の合穴である。
少海は、肘前内側、上腕骨内側上顆の前縁、肘窩横紋と同じ高さに位置する。

1.× 尺骨神経溝上にあるのは、「小海」である。
・小海は、肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部(尺骨神経溝部)に位置する。

2.〇 正しい。同経の兪穴(神門)までは、12寸である
・神門は、手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上に位置する。

3.× 五行穴では、「金穴」ではなく合水穴に属する。

4.× 皮膚面に対しての直刺で、「尺側手根屈筋」ではなく円回内筋に刺鍼できる。
・尺側手根屈筋の【起始】上腕頭:内側上顆と前腕筋膜、尺骨頭:肘頭から尺骨中部までの後縁、【停止】豆状骨、豆鉤靭帯、豆中手靭帯、有鉤骨、第5中手骨底、【作用】手関節の掌屈、尺屈、【支配神経】尺骨神経:C7~T1である。
・円回内筋の【起始】上腕頭:上腕骨内側上顆と内側上腕筋間中隔、尺骨頭:尺骨鈎状突起内側、【停止】橈骨外側面の中央部、【作用】肘関節回内、屈曲、【支配神経】正中神経(C6,C7)である。

骨度法とは?

骨度法とは、骨を基準にして、身体各所の長さを尺寸によって定める方法である。

骨度法:1尺10寸、1寸10分
【頭顔面部】
前髪際中点~後髪際中点:1尺2寸
眉間~前髮際中点:3寸
両額角際間:9寸
両乳様突起間:9寸

【胸腹部】
頸切痕~胸骨体端:9寸
胸骨体下端~臍中央:8寸
臍中央~恥骨結合上縁:5寸
両乳頭間:8寸

【上肢】
左右の肩甲棘内端縁間:6寸
中指尖~手関節横紋:8寸5分
腋窩横紋前端または後端~肘窩:9寸
肘窩~手関節横紋:1尺2寸

【下肢】
恥骨結合上縁~膝蓋骨上縁:1尺8寸
膝蓋骨尖~内果尖:1尺5寸
脛骨内側顆下縁~内果尖:1尺3寸
脛骨内側顆下縁~膝蓋骨尖:2寸
大転子頂点~膝窩:1尺9寸
殿溝~膝窩:1尺4寸
膝窩~外果尖:1尺6寸
内果尖~足底:3寸
足指尖~踵(足底):1尺2寸

 

 

 

 

 

問題118 上腕二頭筋の長頭と短頭の間にあるのはどれか。

1.天泉
2.天府
3.青霊
4.臂臑

解答

解説

MEMO

上腕二頭筋の【起始】長頭:肩甲骨の関節上結節、短頭:肩甲骨の烏口突起、【停止】橈骨粗面、腱の一部は薄い上腕二頭筋腱膜となって前腕筋膜の上内側に放散、【作用】肘関節屈曲、回外(長頭:肩関節外転、短頭:肩関節内転)、【神経】筋皮神経:C5,C6である。

1.〇 正しい。天泉は、上腕二頭筋の長頭と短頭の間にある。
・天泉は、上腕前面、上腕二頭筋長頭と短頭の間、腋窩横紋前端の下方2寸に位置する。

2.× 天府は、上腕前外側、上腕二頭筋外側縁、腋窩横紋前端の下方3寸に位置する。

3.× 青霊は、上腕内側面、上腕二頭筋の内側縁、肘窩横紋の上方3寸に位置する。

4.× 臂臑は、上腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸に位置する。

 

 

 

 

 

問題119 顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部にあるのはどれか。

1.耳門
2.和髎
3.聴会
4.聴宮

解答

解説
1.× 耳門は、顔面部、耳珠上の切痕と下顎角の関節突起の間、陥凹部に位置する。

2.× 和髎は、頭部、もみあげの後方、耳介の付け根の前方、浅側頭動脈の後方に位置する。

3.× 聴会は、顔面部、珠間切痕と下顎角関節突起の間、陥凹部に位置する。聴宮(小場経)の直下にあたる。

4.〇 正しい。聴宮は、顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部にある。

 

 

 

 

 

問題120 五兪穴で、のぼせと失禁に用いる経穴の部位はどれか。

1.内果尖とアキレス腱の間の陥凹部
2.膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上
3.アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸
4.足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際

解答

解説

MEMO

五兪穴で、のぼせと失禁に用いる経穴の部位→腎経の合穴(陰谷

1.× 内果尖とアキレス腱の間の陥凹部は、腎経の兪穴(太渓)である。
兪穴は、主に体重節痛に対して行われる。

2.〇 正しい。膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上は、腎経の合穴(陰谷)である。
合穴は、主に逆気而泄に対して行われる。
・逆気而泄とは、下に向かうべき気が上にのぼってしまう状態のことである。逆気はのぼせ、而泄は漏れ出るという意味である。

3.× アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸は、腎経の経穴(復溜)である。
・経穴は、主に喘咳寒熱に対して行われる。

4.× 足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際は、腎経の滎穴(然谷)である。
・滎穴は、主に身熱に対して行われる。

 

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