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問題16 腹部の筋について最も適切なのはどれか。
1.内腹斜筋は吸気に働く。
2.腹直筋は腰神経で支配される。
3.腹横筋下端の筋束は精巣挙筋を形成する。
4.外腹斜筋の停止腱膜の肥厚部が鼠径靱帯である。
解答4
解説
①安静吸気:横隔膜・外肋間筋。
②安静呼気:呼気筋は関与しない。
③努力吸気:呼吸補助筋(僧帽筋、胸鎖乳突筋・斜角筋・大胸筋・小胸筋・肋骨挙筋など)が関与。
④努力呼気:内肋間筋・腹横筋・腹直筋が関与。
1.× 内腹斜筋は、「吸気」ではなく呼気に働く。
・内腹斜筋の【起始】白線・恥骨稜・腸骨稜、【停止】腰腱膜、【作用】上体を同側に回す。腹圧を高め、腹式呼吸のとき呼息を行う。
2.× 腹直筋は、「腰神経」ではなく肋間神経、腸骨下腹神経で支配される。
・腹直筋の【起始】恥骨結合と恥骨結節との間、【停止】第5~第7肋軟骨、剣状突起の前面、【作用】胸郭の前部を引き下げまたは骨盤の前部を引き上げ、また脊柱を前方に曲げる、【神経】肋間神経、腸骨下腹神経である。
3.× 「腹横筋」ではなく内腹斜筋下端の筋束は、精巣挙筋を形成する。
・精巣挙筋とは、精巣を引き上げる働きをする。精索を包む内外2層の精筋膜の間にある横紋筋をいう。完全に続いた筋層をなさず、筋成分を欠くところは結合組織によって補われており、これを上方にたどると内腹斜筋に移行する。
4.〇 正しい。外腹斜筋の停止腱膜の肥厚部が鼠径靱帯である。したがって、外腹斜筋の緊張が高まると鼠径靭帯の緊張も高まる。
・外腹斜筋の【起始】第5(6)~12肋骨の外面、【停止】腱膜は腹直筋鞘の前葉に入って白線に終わる。鼠経靭帯、恥骨稜、最後部:腸骨稜外唇である。【作用】肋骨の引き下げ、脊柱の屈曲、骨盤の引き上げ、また脊柱を同時に曲げ、上体を対側に回す。腹圧を高め、腹式呼吸のとき呼息を行う。
問題17 内転筋管を通過するのはどれか。
1.膝窩動脈
2.大腿動脈
3.大腿深動脈
4.閉鎖動脈
解答2
解説
内転筋管とは、膝関節内側の筋で囲まれた孔である。症状として、膝から下のふくらはぎの内側あたりと内くるぶし周辺にしびれや痛みがあり、立ち上がる時や膝を伸ばす時にピリッと痛みが強くなる。膝の内側がズキズキ痛かったりする場合もあるので、膝の痛みと間違われることもある。ほとんどの場合は、運動などによる筋肉の使い過ぎが原因で起こる。
・内転筋管は、大腿下部内側から後部にかけてある管状の構造物で、大腿動脈、大腿静脈、伏在神経が通る。
1.3~4.× 膝窩動脈/大腿深動脈/閉鎖動脈は、内転筋管を通過しない。
2.〇 正しい。大腿動脈は、内転筋管を通過する。内転筋管は、大腿下部内側から後部にかけてある管状の構造物で、大腿動脈、大腿静脈、伏在神経が通る。
問題18 男性生殖器について正しいのはどれか。
1.ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2.左右の精管が合流して射精管になる。
3.前立腺は膀胱の後面に位置する。
4.尿道球腺は骨盤隔膜内に位置する。
解答1
解説

1.〇 正しい。ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。
・ライディッヒ細胞とは、間細胞ともよばれ、脂質顆粒を含み、滑面小胞体がよく発達しており、雄性ホルモンは主としてここから分泌される。
2.× 左右の精管「と精嚢の排泄管」が合流して、射精管になる。つまり、射精管=精管+精嚢の排泄管である。
・射精管とは、精巣上体に蓄えられた精子を射精する際に通過する管で、精管の一部である。
3.× 前立腺は、膀胱の「後面」ではなく下方に位置する(※図参照)。
4.× 尿道球腺は、「骨盤隔膜内」ではなく骨盤隔膜外(深会陰隙)に位置する。
・骨盤隔膜とは、主に肛門挙筋や尾骨筋からなる骨盤底の筋群を指す。
・尿道球腺とは、尿道球腺液(カウパー腺液)を分泌する腺である。弱アルカリ性の粘性がある無臭無色透明な液体で、これにより尿道が中和され、精子の通過を容易にする。
問題19 ランゲルハンス島について正しいのはどれか。
1.膵頭部に多い。
2.濾胞を形成する。
3.α細胞は80%を占める。
4.β細胞はインスリンを分泌する。
解答4
解説

(※図引用:「胆嚢管」wikiより)
膵臓のランゲルハンス島からは、①インスリン、②グルカゴン、③ソマトスタチンが分泌される。
①インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
②グルカゴンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖上昇、②脂肪分解の作用がある。
③ソマトスタチンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるδ細胞から分泌されるホルモンの一種で、成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制の作用がある。
1.× 「膵頭部」ではなく膵尾部に多い。
2.× 濾胞を形成「しない」。濾胞とは、動物の体組織、特に内分泌腺に見られる、球状の袋状の構造のことである。リンパ節や甲状腺など、さまざまな場所で見られる(※読み:ろほう)。
3.× α細胞は、「80%」ではなく約30%を占める。β細胞が約60%前後、α細胞が約30%前後とされる。
4.〇 正しい。β細胞はインスリンを分泌する。インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
問題20 視覚伝導路について正しいのはどれか。
1.対光反射は下丘を経由する。
2.視覚情報は内側膝状体で中継される。
3.各眼球の視野の左側半からの情報は右脳へ送られる。
4.各眼球の耳側半(外側半)の網膜からの線維は視交叉で交叉する。
解答3
解説
(※図引用:「視覚伝導路」谷眼科医院様HPより)
1.× 対光反射は、「下丘」ではなく上丘を経由する。四丘体は、中脳(中脳蓋)の上丘と下丘から構成されている。上丘は視覚反射に関与し、下丘は聴覚反射に関与する。
・対光反射とは、強い光に対して瞳孔が収縮してまぶしさを防ぐ反射である。
【求心路】視神経、【遠心路】動眼神経である。
2.× 視覚情報は、「内側膝状体」ではなく外側膝状体で中継される。
・聴覚の伝導路は、蝸牛神経→蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→中脳下丘→内側膝状体→上側頭回である。
・視覚伝導路は、「視神経―視交叉―視索―外側膝状体―視放線―視覚野」である。
3.〇 正しい。各眼球の視野の左側半からの情報は右脳へ送られる(※上図参照)。
4.× 各眼球の「耳側半(外側半)」ではなく鼻側半(内側半)の網膜からの線維は視交叉で交叉する(※上図参照)。
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