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問題171 艾の製造工程において、けんどんの用途はどれか。
1.夾雑物をふるい落とす。
2.艾葉から毛茸を剥離する。
3.乾燥したヨモギを粉砕する。
4.毛茸表面付着物を除去する。
解答1
解説
①ヨモギを採集(5~8月頃)→②葉を乾燥→③石臼でひく→④篩(長唐箕(けんどん))にかける→⑤唐箕で不純物を除去する。
※ヨモギ:キク科の多年生植物。生産量は新湯県が最も多い。
1.〇 正しい。夾雑物をふるい落とす。けんどん(長唐箕)は、篩(ふるい)ともいい、円筒形で葉枝・葉脈などを落とすのに用いられる。
2.× 艾葉から毛茸を剥離するのは、「石臼」を用いる。
・石臼は、葉柄、葉脈、葉肉を粉砕し、葉から毛茸・綿毛を剥離するのに用いられる。
3.× 乾燥したヨモギを粉砕するのは、「裁断機」を用いる。
4.× 毛茸表面付着物を除去するのは、「唐箕」を用いる。
・唐箕は、風力で比重差による夾雑物の除去を行うために用いる。長時間かけると毛茸の表面付着物が除去されて、より純粋な毛茸となる。
問題172 灸術で最も精製度が高い艾を用いるのはどれか。
1.温灸
2.押灸
3.隔物灸
4.糸状灸
解答4
解説
透熱灸とは、有痕灸のひとつで、良質艾を米粒大前後で円錐形に捻り、経穴や圧痛点など皮膚上の治療点に直接施灸する。糸状灸も含まれる。
1.× 温灸は、艾を皮膚から距離を置いて燃焼させ、輻射熱で温熱刺激を与える方法である。棒灸、温灸器、温筒灸、艾条灸などがある。
2.× 押灸は、隔物灸のひとつであり、艾炷と皮膚の間に物を置いて施灸する方法である。塩灸、韮灸、墨灸、ニンニク灸、味噌灸、生姜灸、ビワの葉灸、押灸などがあげられる。
3.× 隔物灸は、艾炷と皮膚の間に物を置いて施灸する方法である。塩灸、韮灸、墨灸、ニンニク灸、味噌灸、生姜灸、ビワの葉灸、押灸など。
4.〇 正しい。糸状灸は、灸術で最も精製度が高い艾を用いる。
・糸状灸は、透熱灸のひとつで、良質艾を米粒大前後で円錐形に捻り、経穴や圧痛点など皮膚上の治療点に直接施灸する。
有痕灸である透熱灸は、良質艾を米粒大前後で円錐形に捻り、経穴や圧痛点など皮膚上の治療点に直接施灸する。※糸状灸も含まれる。
発痛物質には、ヒスタミン、ブラジキニン、セロトニン、アセチルコリン、プロスタグランジンなどがある。
問題173 焦灼灸について最も適切なのはどれか。
1.隔物灸の一種である。
2.艾炷を燃焼の途中で取り去る。
3.ウオノメの上に施灸する。
4.温熱効果と薬理効果の両方が期待できる。
解答3
解説
1.× 「隔物灸」ではなく有痕灸の一種である。
・隔物灸は、艾炷と皮膚の間に物を置いて施灸する方法である。塩灸、韮灸、墨灸、ニンニク灸、味噌灸、生姜灸、ビワの葉灸、押灸など。
2.× 艾炷を燃焼の途中で取り去るのは、「知熱灸」である。
・無痕灸のひとつである知熱灸とは、半米粒~米粒大の艾炷に点火し、患者の気持ちの良い所で消火もしくは取り除く方法である。8割燃焼による八分灸である。
3.〇 正しい。ウオノメの上に施灸する。有痕灸である焦灼灸は、イボ、ウオノメ、タコなどに用いる灸法。施灸部の皮膚、組織を破壊する。タール成分(カテコール)の作用がある。
4.× 温熱効果と薬理効果の両方が期待できるのは、「隔物灸」である。
・隔物灸は、艾炷と皮膚の間に物を置いて施灸する方法である。塩灸、韮灸、墨灸、ニンニク灸、味噌灸、生姜灸、ビワの葉灸、押灸など。
問題174 知覚過敏者に対する施灸の配慮で正しいのはどれか。
1.艾炷を大きくする。
2.壮数を多くする。
3.ひねりを硬くする。
4.艾条灸を使用する。
解答4
解説
1.× 艾炷を「大きく」ではなく小さくする。なぜなら、艾炷を大きくすることで、灸の刺激量・熱量が増しやすいため。
2.× 壮数を「多く」ではなく少なくする。なぜなら、壮数を多くすることで、同一部位に加わる総熱量が増えるため。
3.× ひねりを「硬く」ではなく柔らかくする。なぜなら、ひねりを硬くすることで、艾の密度が高くなり、燃焼温度が上がって刺激が強くなりやすいため。
4.〇 正しい。艾条灸を使用する。なぜなら、艾条灸は、主に輻射熱を利用する灸法であるため(皮膚と直接接触しない)。
・艾条灸は、温灸のひとつである。温灸は、艾を皮膚から距離を置いて燃焼させ、輻射熱で温熱刺激を与える方法で、棒灸、温灸器、温筒灸、艾条灸などがある。
問題175 関連痛に最も関与するのはどれか。
1.脊髄後角広作動域ニューロン
2.マイスネル小体
3.Ⅱ群求心性線維
4.前脊髄視床路
解答1
解説
関連痛とは、神経線維の走行の関係で生じる痛みである。つまり、原因とは離れた部位に感じる痛みである。心筋梗塞では左肩・上腕部痛などとして自覚される。
1.〇 正しい。脊髄後角広作動域ニューロンは、関連痛に最も関与する。なぜなら、内臓求心性入力と体性求心性入力が、脊髄後角の広作動域ニューロンに収束するため。
・脊髄後角広作動域ニューロンとは、皮膚や筋肉から来る「触る」「押す」「痛い」など強弱の広い刺激に反応し、情報を脳へ送る神経細胞である。痛みの感じ方の増幅にも関わる。
2.× マイスネル小体とは、真皮乳頭内に存在し、触圧覚を感知する受容器である。
3.× Ⅱ群求心性線維とは、主に筋紡錘の二次終末からの深部感覚入力を伝える。筋の長さや持続的な伸張に関わる情報を伝える線維で、筋紡錘の二次終末と結びついている。
4.× 前脊髄視床路は、粗大な触覚・圧覚を伝える。感覚神経→脊髄後角→(交叉)→脊髄前索→視床→後脚→大脳皮質体性知覚野となる。
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