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問題106 前方面・水平矢状軸の動きで体節が身体から遠ざかる運動はどれか。
1.屈曲
2.外転
3.外旋
4.外がえし
解答2
解説
1.× 屈曲は、関節の角度が小さくなる方向への運動である。
2.〇 正しい。外転は、前方面・水平矢状軸の動きで体節が身体から遠ざかる運動である。
3.× 外旋は、体軸を中心に体節が外側に回旋する運動である。
4.× 外がえしは、足底が外側を向くように足関節が回旋する運動である。外がえしとは、足部の回内・外転・背屈の複合運動である。
問題107 2軸性はどれか。
1.蝶番関節
2.車軸関節
3.顆状関節
4.平面関節
解答3
解説
1.× 蝶番関節は、1軸性の関節で、指節間関節(PIP・DIP関節)が該当する。
2.× 車軸関節は、1軸性の関節で、上橈尺関節(=近位橈尺関節)、環軸関節、下橈尺関節(=遠位橈尺関節)が該当する。
3.〇 正しい。顆状関節は、2軸性である。顆状関節(楕円関節)は、橈骨手根関節、手根中央(尺側)関節、顎関節、中手指節関節(MP関節)である。
4.× 平面関節は、多軸性関節(3軸性関節)で、肩鎖関節、手根間関節、手根中央関節(橈側)、中手間関節、椎間関節、足根間関節である。
問題108 筋紡錘で正しいのはどれか。
1.深部感覚受容器である。
2.筋腱移行部に存在する。
3.粗大な動きをする筋では密度が高い。
4.筋の自動伸展時にインパルスを発射する。
解答1
解説
1.〇 正しい。深部感覚受容器である。筋紡錘とは、骨格筋の収縮を感知する感覚器(筋の長さとそれが変化する速さを感知する感覚器)であり、腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮(伸張反射)に関与する。
2.× 筋腱移行部に存在するのは、「腱紡錘(ゴルジ腱器官)」である。
3.× 粗大な動きをする筋では密度が、「高い」のではなく小さい。筋紡錘は、精密な動きや微細な調節を必要とする筋(例:眼球を動かす外眼筋、手指の小さな筋肉)に高密度に分布している。なぜなら、高度な協調性と繊細な制御を必要とするため。
4.× 筋の「自動」ではなく他動伸展時にインパルスを発射する。腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮(伸張反射)に関与する。
問題109 屈筋共同運動に含まれるのはどれか。
1.股関節の内転
2.膝関節の屈曲
3.足関節の底屈
4.趾(指)の屈曲
解答2
解説
共同運動とは、発病の当初は随意性を喪失しているものをさす。やがて、肩・肘・手指全体を生理学的な屈曲あるいは伸展方向に同時にのみ動かせる運動ができる。
・屈曲共同運動パターン(股関節屈曲・外転・外旋、膝関節屈曲、足関節足趾背屈)
・伸展共同運動パターン(股関節伸展・内転・内旋、膝関節伸展、足関節足趾底屈)
※手関節、手指は個人差が顕著
1.× 股関節の内転/足関節の底屈/趾(指)の屈曲
これらは、伸展共同運動パターンである。
・伸展共同運動パターン(股関節伸展・内転・内旋、膝関節伸展、足関節足趾底屈)
2.〇 正しい。膝関節の屈曲は、屈筋共同運動に含まれる。
・屈曲共同運動パターン(股関節屈曲・外転・外旋、膝関節屈曲、足関節足趾背屈)
連合反応とは、身体の一部の運動が、身体他部の運動を不随意的に引き起こすような現象のことである。非麻痺側の筋を強い力で働かせると麻痺側に筋収縮が起こり、麻痺側にも関節運動が生じたり筋緊張が高まったりすることをいう。連合反応は、把握動作や等尺性収縮を要する動作、全身の大きな動きを必要とする起居動作など、努力を要する動作を行った際に誘発されやすい。
問題110 肩関節の外旋に作用するのはどれか。
1.肩甲下筋
2.大円筋
3.大胸筋
4.小円筋
解答4
解説
1.× 肩甲下筋の【起始】肩甲骨肋骨(肩甲下窩)と筋膜内面、【停止】上腕骨前面の小結節、小結節稜上端内側、【作用】肩関節内旋、【支配神経】肩甲下神経:C5,C6である。
2.× 大円筋の【起始】肩甲骨の下角部、棘下筋膜下部外面、【停止】上腕骨の小結節稜、【作用】肩関節内転、内旋、伸展、【神経】肩甲下神経である。
3.× 大胸筋の【起始】鎖骨部:鎖骨内側1/2~2/3、胸肋部:胸骨前面と上5~7個の肋軟骨、腹部:腹直筋鞘前葉の表面、【停止】上腕骨の大結節稜、【作用】肩関節内転・内旋、鎖骨部:肩甲骨屈曲、腹部:肩関節下制である。
4.〇 正しい。小円筋は、肩関節の外旋に作用する。
・小円筋の【起始】肩甲骨後面の外側部上半、【停止】上腕骨大結節の下部、大結節稜の上端、【作用】肩関節外旋、【神経】腋窩神経である。