この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
問題131 筋緊張亢進により肩関節の内旋制限がみられる患者に対して、施術対象となる筋はどれか。
1.棘下筋
2.大円筋
3.肩甲下筋
4.上腕三頭筋
解答1
解説
1.〇 正しい。棘下筋が施術対象となる筋である。
・棘下筋の【起始】肩甲骨の棘下窩、棘下筋膜の内側、【停止】上腕骨大結節の中部、【作用】肩関節外旋、上部は外転、下部は内転、【神経】肩甲上神経である。
2.× 大円筋の【起始】肩甲骨の下角部、棘下筋膜下部外面、【停止】上腕骨の小結節稜、【作用】肩関節内転、内旋、伸展、【支配神経】肩甲下神経である。
3.× 肩甲下筋の【起始】肩甲骨肋骨(肩甲下窩)と筋膜内面、【停止】上腕骨前面の小結節、小結節稜上端内側、【作用】肩関節内旋、【支配神経】肩甲下神経である。
4.× 上腕三頭筋の【起始】内側頭:上腕骨後面の橈骨神経溝の下方の大部分(広い)、両側の筋間中隔、外側頭:上腕骨橈骨神経溝の上方、長頭:肩甲骨の関節下結節、【停止】尺骨の肘頭、【作用】肘関節伸展、肩関節伸展、【神経】橈骨神経である。
問題132 腰椎椎間板ヘルニアで、母趾屈曲筋力の低下、アキレス腱反射減弱、下肢伸展挙上テスト陽性を示す場合、施術対象となる神経根として最も適切なのはどれか。
1.L3
2.L4
3.L5
4.S1
解答4
解説
椎間板は、外縁部分を構成する線維輪という靱帯様の構造物と、中心部に含まれる軟らかい髄核という構造物から成り立っているが、外縁部分の椎間板の線維輪が弱くなって膨隆したり、線維輪が断裂して中心部の髄核が脱出したりすると、近傍にある神経を圧迫している状態のことを腰椎椎間板ヘルニアという。L4/5とL5/S1が好発部位である。
L3‒L4間(支配神経根L4):膝蓋腱反射低下、大腿~下腿内側の感覚麻痺、大腿四頭筋力低下。
L4‒L5間(支配神経根L5):下腿外側~母趾の感覚麻痺、前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸筋の筋力低下。
L5‒S1間(支配神経根S1):アキレス腱反射低下、足部尺側側の感覚麻痺、下腿三頭筋、長母指屈筋、長趾屈筋の筋力低下。
1.× L3
・L2‒L3間(支配神経根L3):大腿前面の感覚麻痺、大腿四頭筋力低下。
2.× L4
・L3‒L4間(支配神経根L4):膝蓋腱反射低下、大腿~下腿内側の感覚麻痺、大腿四頭筋力低下。
3.× L5
・L4‒L5間(支配神経根L5):下腿外側~母趾の感覚麻痺、前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸筋の筋力低下。
4.〇 正しい。S1が施術対象となる神経根である。
・L5‒S1間(支配神経根S1):アキレス腱反射低下、足部尺側側の感覚麻痺、下腿三頭筋、長母指屈筋、長趾屈筋の筋力低下。
問題133 次の症例で絞扼部位近傍への治療穴として適切なのはどれか。
「17歳の女子。受験勉強で問題集に書き込みながら問題を数多く解いているうちに、手背を除く利き手の尺側にしびれを感じるようになった。フロマン徴候陽性。」
1.手五里
2.孔最
3.小海
4.神門
解答4
解説
・17歳の女子。
・受験勉強:手背を除く利き手の尺側にしびれ。
・フロマン徴候陽性。
→本症例は、尺骨神経麻痺が最も考えられる。フロマン徴候の方法は、両手の母指と示指で紙をつまみ、反対方向に引っ張る時に母指のIP関節が曲がれば陽性となる。
1.× 手五里は、橈骨神経領域である。
・手三里は、前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、肘窓横紋の下方2寸に位置する。
2.× 孔最は、橈骨神経領域である。
・孔最は、前腕前外側、尺沢と太淵を結ぶ線上、手関節掌側横紋の上方7寸に位置する。
3.× 小海より優先されるものが他にある。なぜなら、小海は、尺骨神経溝部にある経穴であるため。本症例は、フロマン徴候陽性であるため、より遠位(ギヨン管)を対象とすべきである。
・小海は、肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部(尺骨神経溝部)に位置する。
4.〇 正しい。神門は、本症例で絞扼部位近傍(ギヨン管)への治療穴である。
・神門は、手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上に位置する。
ギヨン管:Guyon管は、尺骨神経管ともいい、豆状骨と有鈎骨、そして豆鈎靱帯によって形成されたトンネル(管)のことである。通るものとして、①尺骨神経、②尺骨動脈である。Guyon管症候群は、尺骨神経麻痺が起こる。尺骨神経麻痺の症状として、Froment徴候陽性や鷲手がみられる。Froment徴候(フローマン徴候)とは、母指の内転ができなくなり、母指と示指で紙片を保持させると母指が屈曲位をとることである。
問題134 鼻尖部を分布領域とする神経の神経痛に対する局所治療穴として適切なのはどれか。
1.聴会
2.陽白
3.四白
4.大迎
解答2
解説
1.× 聴会は、顔面部、珠間切痕と下顎角関節突起の間、陥凹部に位置する。聴宮(小場経)の直下にあたる。
2.〇 正しい。陽白は、鼻尖部を分布領域とする神経の神経痛に対する局所治療穴である。
・陽白は、頭部、眉の上方1寸、瞳孔線上に位置する。
3.× 四白は、顔面部、眼窩下孔部に位置する。眼窩下神経の出る部にあたる。
4.× 大迎は、顔面部、下顎角の前方、咬筋付着部の前方陥凹部、顔面動脈上に位置する。
問題135 フォンテインの分類により重症度を確認するのはどれか。
1.深部静脈血栓症
2.腰部脊柱管狭窄症
3.閉塞性動脈硬化症
4.腰椎椎間板ヘルニア
解答3
解説
【Fontaine分類:フォンテインの分類】は、症状に基づいた閉塞性動脈硬化症の分類である。
・Ⅰ度:無症状
・Ⅱ度:間欠性跛行
・Ⅲ度:安静時疼痛
・Ⅳ度:潰瘍、壊疽
1.× 深部静脈血栓症とは、長時間の安静や手術などの血流低下により下肢の静脈に血栓が詰まってしまう病気である。下肢の疼痛、圧痛、熱感などの症状がみられる。
2.× 腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管が腰部で狭くなる(圧迫する)病気である。そのため、腰から下の神経に関連する症状(しびれや疼痛、脱力など)が出現する。歩行時には腰痛があまり強くならない事が多く、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行が特徴である。
3.〇 正しい。閉塞性動脈硬化症は、フォンテインの分類により重症度を確認する。
・閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化により、狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こして、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気である。下肢の慢性虚血による間欠性跛行が発症症状であることが多く、虚血が進行すると壊死に至る。50~70歳代の男性、糖尿病症例に多くみられる。太ももの付け根(大腿動脈)や足の甲(足背動脈)を触診し、脈が触れないことで診断し、確定診断には血管造影検査を行う。
4.× 腰椎椎間板ヘルニアとは、外縁部分の椎間板の線維輪が弱くなって膨隆したり、線維輪が断裂して中心部の髄核が脱出したりすると、近傍にある神経を圧迫している状態である。L4/5とL5/S1が好発部位である。
・L3‒L4間(支配神経根L4):膝蓋腱反射低下、大腿~下腿内側の感覚麻痺、大腿四頭筋力低下。
・L4‒L5間(支配神経根L5):下腿外側~母趾の感覚麻痺、前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸筋の筋力低下。
・L5‒S1間(支配神経根S1):アキレス腱反射低下、足部尺側側の感覚麻痺、下腿三頭筋、長母指屈筋、長趾屈筋の筋力低下。
国試オタク 