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問題11 柔道整復師免許制度を設ける理由で誤っているのはどれか。
1.社会福祉の充実を図るため
2.免許者に独占的な施術を行わせるため
3.衛生水準の向上を図るため
4.人体に危害を及ぼす恐れがあるため
答え.1
解説
柔道整復術は、人体に危害を及ぼすおそれのある行為も含まれているため、一定の水準の知識及び技能を有する者が行うのでなければ、衛生水準の低下を招くことになる.このため、法により免許制度を設け、免許者のみが独占的に施術を行うこととするとともに、免許者の業務が適正に運用されるように規律し、衛生水準の向上を図ることとする(※引用:「これだけは知っておいて」柔整ホットニュース様HPより)。
1.× 社会福祉の充実を図るためは、柔道整復師免許制度を設ける理由で誤っている。
社会福祉とは、一般的に低所得、要扶養、疾病、心身の障害、高齢などに起因する生活上の困難や障害に対して、その解決や緩和をめざして発展させられてきた社会的な施策とそのもとにおいて展開される援助活動の総体である。
2~4.〇 正しい。免許者に独占的な施術を行わせるため。衛生水準の向上を図るため。人体に危害を及ぼす恐れがあるため。
これらは、免許制度を設ける理由である。柔道整復術は、人体に危害を及ぼすおそれのある行為も含まれているため、一定の水準の知識及び技能を有する者が行うのでなければ、衛生水準の低下を招くことになる.このため、法により免許制度を設け、免許者のみが独占的に施術を行うこととするとともに、免許者の業務が適正に運用されるように規律し、衛生水準の向上を図ることとする(※引用:「これだけは知っておいて」柔整ホットニュース様HPより)。
問題12 徒手筋力テストで4と表示するのはどれか。
1.重力に抗して完全に運動できる。
2.若干の抵抗に打ち勝って完全に運動できる。
3.わずかな筋収縮はあるが関節は動かない。
4.強い抵抗に逆らって完全に運動できる。
答え.2
解説
1.× 重力に抗して完全に運動できるのは、徒手筋力テストで3(fair:良)と表示する。
2.〇 正しい。若干の抵抗に打ち勝って完全に運動できると、徒手筋力テストで4と表示する。
3.× わずかな筋収縮はあるが関節は動かないのは、徒手筋力テストで1(trace:不可)と表示する。
4.× 強い抵抗に逆らって完全に運動できるのは、徒手筋力テストで5(normal:正常)と表示する。
徒手筋力テスト(MMT:manual muscle testing)は、筋力を測定するための方法のひとつである。筋収縮のまったくみられない場合「0」、正常を「5」として6段階で評価する。
0(Zero:ゼロ):「筋収縮のまったくみられない」状態である。
1(trace:不可):「関節の運動は起こらないが、筋のわずかな収縮は起こる。筋収縮がみえる、または触知できる」状態である。
2(poor:可):「重力を除けば全可動域動かせる」状態である。
3(fair:良):「重力に打ち勝って全可動域動かせるが、抵抗があれば行えない」状態である。
4(good:優):「ある程度、徒手抵抗を加えても、全可動域動かせる」状態である。
5(normal:正常):「強い抵抗(最大抵抗)を加えても、完全に運動できる」状態である。
問題13 喫煙が危険因子でない疾患はどれか。
1.肺気腫
2.心筋梗塞
3.バージャー(Buerger)病
4.肝硬変
答え.4
解説
1.〇 肺気腫
肺気腫とは、終末細気管支より末梢の気腔が、肺胞壁の破壊を伴いながら異常に拡大し、明らかな線維化は認められない病変を指す。主な原因は喫煙である。
2.〇 心筋梗塞
(急性)心筋梗塞とは、冠状動脈内に血栓が形成され、動脈を閉塞し心筋が壊死することである。リスクファクターとして、①高血圧、②喫煙、③糖尿病、④脂質代謝異常などである。ちなみに、労作性狭心症とは、心臓に栄養を送る血管である冠動脈の一部が動脈硬化によって75%以上狭窄し、血流の流れが悪くなってしまう状態である。症状として、胸痛発作の頻度(数回/周以下)、持続時間(数分以内)、強度などが一定であることや、一定以上の運動や動作によって発作が出現する。その4大危険因子は、「①喫煙、②脂質異常症、③糖尿病、④高血圧」である。そのほかにも、加齢・肥満・家族歴・メタボリックシンドロームなどがある。
3.〇 バージャー(Buerger)病
Buerger病(閉塞性血栓性血管炎)は、喫煙と関連する。Buerger病(閉塞性血栓性血管炎)とは、原因不明であるが、患者の95%以上が男性で喫煙歴があり、四肢末梢血管の炎症に起因するものであると考えられている。ちなみに、よく症状が似ている閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化が原因である。
4.× 肝硬変は、喫煙が危険因子でない疾患である。
肝硬変とは、B型・C型肝炎ウイルス感染、多量・長期の飲酒、過栄養、自己免疫などにより起こる慢性肝炎や肝障害が徐々に進行して肝臓が硬くなった状態をいう。 慢性肝炎が起こると肝細胞が壊れ、壊れた部分を補うように線維質が蓄積して肝臓のなかに壁ができる。
問題14 低血圧を起こすのはどれか。
1.急性糸球体腎炎
2.ショック
3.褐色細胞腫
4.原発性アルドステロン症
答え.2
解説
1.× 急性糸球体腎炎
糸球体腎炎とは、糸球体腎炎のうちで数週から数カ月の短い期間に急速に腎機能が低下する病気である。糸球体が侵される病気である。原因として、急性上気道炎などの感染後、10日ほど経ってから血尿、むくみ、高血圧などで発症する。症状として、血尿、蛋白尿、貧血を認め、倦怠感や発熱、体重減少などがあげられる。
2.〇 ショックは、低血圧を起こす。
ショックとは、体液の喪失、心臓機能の低下(低血圧)、血管系虚脱などにより組織への酸素供給が障害され、放置すれば進行性に全身の臓器還流障害から急速に死に至る重篤な病態である。頻度的に最も多いのは出血性ショックである。出血性ショックとは、外傷や、消化管などからの出血によって血液循環量の低下が原因で起こるショックのことである。術後出血が原因となることもある。
3.× 褐色細胞腫
褐色細胞腫とは、交感神経(自律神経の一種)に働きかけるホルモンであるカテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)の産生能を有する腫瘍である。主に、腎臓の上に位置する副腎髄質から発生する。カテコラミンは、交感神経に働いて、身体中の血管を収縮させたり、心臓の収縮能を増加させることで、脳や腎臓などの臓器への血流調整に、重要な役割を果たす。褐色細胞腫ではこのカテコラミンが過剰に分泌され、高血圧や頭痛、動悸、発汗、不安感、便秘、腸閉塞(麻痺性イレウス)など多様な症状を呈する。また、糖尿病、脂質異常症を併発することもある。
4.× 原発性アルドステロン症
原発性アルドステロン症とは、副腎皮質の自律的なアルドステロン産生(過形成、腺腫、または癌腫による)により引き起こされるアルドステロン症である。主な症状として、発作性の筋力低下、血圧上昇、および低カリウム血症がある。 健常状態において副腎からのアルドステロン分泌は、体液量の低下を感知して腎臓から分泌されるレニンの制御を受け、塩分を体内に保持し、血圧を維持するはたらきを持つ。 レニンが低値にもかかわらず副腎からアルドステロンが過剰分泌される状態を確認することで、この病気と診断される。
問題15 悪性腫瘍で誤っているのはどれか。
1.膨張性に発育する。
2.発育が速い。
3.形態が不整である。
4.境界が不明瞭である。
答え.1
解説
腫瘍とは、体の中にできた細胞のかたまりのことである。悪性腫瘍とは、このような腫瘍のうち、無秩序に増殖しながら周囲にしみ出るように広がったり(浸潤)、体のあちこちに飛び火して新しいかたまりを作ったり(転移)するもののことをいう。一方、良性腫瘍とは、浸潤や転移をせず、周りの組織を押しのけるようにしてゆっくりと増える腫瘍のことをいう。
1.× 膨張性に発育することは、悪性腫瘍で誤っている。
良性腫瘍の特徴として、成熟構造になり、膨張性で異型性は軽度であり、分裂は緩やかで転移はみられない。膨張性とは、イメージとして、風船がプクッと膨れたように発育する。 そのため、比較的手術等で取り除きやすくなる。それに対し、悪性腫瘍の発育形成は浸潤性である。イメージとしては、広範囲に水が飛び散ったように発育する。
2~4.〇 正しい。発育が速い/形態が不整である/境界が不明瞭であるのは、悪性腫瘍の特徴である。