第32回(R6年)柔道整復師国家試験 解説【午前106~110】

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問題106 運動の第2法則における加速度で正しいのはどれか。

1.力の大きさに反比例する。
2.物体の質量に反比例する。
3.物体の体積に反比例する。
4.力の働く方向と反対方向に働く。

解答

解説

運動の法則

【第1:慣性の法則】
止まっている物体は力を加えない限り止まり続け、動いている物体は力を加えない限り動きを続ける法則である。物体はその時点での状態を保とうとする性質があるということ。

第2:運動方程式
運動の力(Force)を導き出す式。《力とは、物体の質量(Mass)に、それを動かす勢い(加速度:Acceleration)を乗じたもの》であることを裏付ける式。よってF = m×a、即ち「F=ma」と記述される。

【第3:作用反作用の法則】
「作用」とは物体に力を加えること。力を加えられた物体は、その作用とは反対向きかつ同じ値の力=「反作用」を生み出すという法則。

1.× 力の大きさに、「反比例」ではなく比例する。力の大きさが強くなればなる(比例)ほど、加速度も大きくなる。

2.〇 正しい。物体の質量に反比例する。物体に加わる力は、その物体の質量に反比例し、加速度に比例する。物体の質量が大きいほど、同じ力が加わっても加速度は小さくなる。これは、「F=ma」→「a=F/m」という方程式に直せるため。

3.× 物体の「体積」ではなく質量に反比例する。体積とは直接関係ない。ちなみに、体積とは、3次元空間において、その空間の領域の大きさを示す量である。

4.× 力の働く方向と「反対方向」ではなく同じ方向に働く。

 

 

 

 

 

問題107 関節と分類の組み合わせで正しいのはどれか。

1.示指近位指節間関節-車軸関節
2.母指手根中手関節-らせん関節
3.橈骨手根関節-顆状関節
4.肩関節-鞍関節

解答

解説
1.× 示指近位指節間関節(PIP関節)は、「車軸関節」ではなく蝶番関節である。

2.× 母指手根中手関節は、「らせん関節」ではなく鞍関節である。

3.〇 正しい。橈骨手根関節は、「顆状関節」である。

4.× 肩関節は、「鞍関節」ではなく球関節である。

 

 

 

 

 

問題108 伸筋共同運動で正しい組み合わせはどれか。

1.肩関節-挙上
2.肩関節-内転
3.前腕-回外
4.手関節-尺屈

解答

解説

上肢の共同運動パターン

・屈曲共同運動パターン(肩甲骨挙上・後退、肩関節外転・外旋、肘関節屈曲、前腕回外)

・伸展共同運動パターン(肩甲骨前方突出、肩関節内転・内旋、肘関節伸展、前腕回内)

※手関節、手指は個人差が顕著

1.× 肩関節は、「挙上」ではなく内転・内旋である。肩関節の挙上という運動はあまり使用しないが、肩甲骨挙上の場合は屈曲共同運動パターンでみられる。

2.〇 正しい。肩関節は、「内転」は、伸展共同運動パターンである。

3.× 前腕は、「回外」ではなく回内である。

4.× 手関節は、「尺屈」とは一概に言えない。なぜなら、手関節、手指は個人差が顕著であるため。

連合反応とは

連合反応とは、身体の一部の運動が、身体他部の運動を不随意的に引き起こすような現象のことである。非麻痺側の筋を強い力で働かせると麻痺側に筋収縮が起こり、麻痺側にも関節運動が生じたり筋緊張が高まったりすることをいう。連合反応は、把握動作や等尺性収縮を要する動作、全身の大きな動きを必要とする起居動作など、努力を要する動作を行った際に誘発されやすい。

一方、共同運動とは、発病の当初は随意性を喪失しているものをさす。やがて、肩・肘・手指全体を生理学的な屈曲あるいは伸展方向に同時にのみ動かせる運動ができる。

 

 

 

 

 

問題109 長掌筋で正しいのはどれか。

1.手根管内を通る。
2.手関節の屈曲に関わる。
3.第5中手骨底に停止する。
4.橈骨神経の支配を受ける。

解答

解説

MEMO

【起始】上腕骨の内側上顆、前腕筋膜内面
【停止】手掌で手掌腱膜となる。
【作用】手関節の掌屈、手掌腱膜を張る。
【支配神経】正中神経:C7~T1

1.× 手根管内は、「通らない」手根管は手根骨と屈筋支帯によって構成される。手根管内を通過するのは、①正中神経、②前腕屈筋群の腱(橈側手根屈筋腱、長母指屈筋腱、浅指屈筋腱、深指屈筋腱)である。

2.〇 正しい。手関節の屈曲(掌屈)に関わる

3.× 停止は、「第5中手骨底」ではなく手掌で手掌腱膜となる。

4.× 「橈骨神経」ではなく正中神経の支配を受ける。

 

 

 

 

 

問題110 単関節筋はどれか。

1.大腿二頭筋
2.長内転筋
3.半膜様筋
4.大腿直筋

解答

解説

MEMO

二関節筋とは、起始と停止が2つの関節をまたぐ筋を指す。

1.× 大腿二頭筋は、二関節筋である。大腿二頭筋の【起始】長頭:坐骨結節、短頭:大腿骨体の粗線の外側唇、外側大腿筋間中隔、【停止】腓骨頭、【作用】股関節伸展・外旋、膝関節屈曲である。

2.〇 正しい。長内転筋は、単関節筋である。長内転筋の【起始】恥骨結節の下方、【停止】大腿骨粗線内側唇の中部1/3、【作用】股関節内転、屈曲である。

3.× 半膜様筋は、二関節筋である。半膜様筋の【起始】坐骨結節、【停止】脛骨粗面、脛骨内側顆の後部、斜膝窩靭帯、膝窩筋筋膜、【作用】股関節伸展、内転、内旋、膝関節屈曲である。

4.× 大腿直筋は、二関節筋である。大腿直筋の【起始】下前腸骨棘および寛骨臼の上縁、【停止】膝蓋骨、脛骨粗面、【作用】膝関節伸展、股関節屈曲である。

 

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