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問題21 パーキンソン(Parkinson)病の症状でないのはどれか。
1.寡動
2.筋固縮
3.酩酊歩行
4.姿勢反射障害
解答3
解説
パーキンソン(Parkinson)病とは、黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変成疾患である。4大症状として①安静時振戦、②筋強剛(筋固縮)、③無動・寡動、④姿勢反射障害を特徴とする。また、自律神経障害による便秘や起立性低血圧、排尿障害、レム睡眠行動障害などが起こる。レム睡眠行動障害とは、レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つである。 睡眠時随伴症に分類される。
1.〇 正しい。寡動は、Parkinson病の症状である。
・寡動とは、動作の開始や切り替えが遅くなり、全体に動きが少なくなる状態である。
2.〇 正しい。筋固縮は、Parkinson病の症状である。
・筋固縮とは、筋肉の緊張が高まり、他動的に関節を動かしたときに抵抗を感じる状態である。
3.× 酩酊歩行は、パーキンソン病の症状でない。小脳障害でみられやすい症状である。
・酩酊歩行とは、体の中心である体幹のバランスがとりにくくなるため、歩くときに両足を開き、体幹を揺らしながら不安定に歩く状態をいう。小脳障害で起こりやすい。
4.〇 正しい。姿勢反射障害は、Parkinson病の症状である。
・姿勢反射障害とは、体のバランスを保つ反射が低下し、少し押されただけでも転びやすくなる状態である。
問題22 介護保険において要介護の原因で最も多いのはどれか。
1.認知症
2.関節疾患
3.骨折・転倒
4.高齢による衰弱
解答1
解説

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2022年)によると、介護や支援が必要となった主な原因としては、「認知症」が最も多く16.6%となっています。次いで「脳血管疾患(脳卒中)」16.1%、「骨折・転倒」13.9%、「高齢による衰弱」13.2%、「関節疾患」10.2%となっています。
(※引用:「介護や支援が必要となった主な原因は?」公益財団法人 生命保険文化センター様HPより)
1.〇 正しい。認知症は、介護保険において要介護の原因で最も多い(16.6%)。
2.× 関節疾患は、要支援者の最も多い原因である(19.3%)。
3.× 骨折・転倒は、第3位である。
4.× 高齢による衰弱は、要支援者の2位の原因である(17.4%)。
問題23 77歳の女性。家族と同居している。老化に伴い歩行速度が0.9m/秒と低下しており、障害高齢者の日常生活自立度はA-1である。握力は左右とも15kg、BMIは16.5であり、最近、食事中にむせるようになった。
適切な支援策はどれか。
1.経管栄養を導入する。
2.散歩などの外出を促す。
3.屋内の移動に車椅子を使用する。
4.ハローワークに登録し職探しをする。
解答2
解説
・77歳の女性(家族と同居)。
・老化に伴い歩行速度が0.9m/秒と低下。
・障害高齢者の日常生活自立度はA-1。
・握力は左右とも15kg、BMIは16.5。
・最近、食事中にむせるようになった。
→本症例の状態をしっかりイメージできるようにしておこう。障害高齢者の日常生活自立度のランクAは、屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない状態である(A-1は、交通機関等を利用して外出できる)。詳しくは下の図参照。
1.× 経管栄養を導入する必要はない。なぜなら、本症例は「最近、食事中にむせるようになった」というだけであるため。まず嚥下機能評価や口腔機能支援を考えるべきである。ちなみに、経管栄養が必要になるのは、自発的に摂食できない場合、嚥下・摂食困難または不能な場合、誤嚥性肺炎を繰り返す場合などである。
・間欠的経管栄養とは、口からチューブを食道まで(口から30~40cm)入れて、注入する方法(口腔食道、OE法)や胃まで(40~50cm)入れて注入する方法(口 腔一胃、OG法)などがある。
2.〇 正しい。散歩などの外出を促す。なぜなら、本症例は、活動量低下でさらにフレイル・サルコペニアが進みやすい状態であるため。A-1は「介護者がいれば比較的多く外出する」レベルであるため、散歩などの外出促進が機能維持に合っている。
3.× 屋内の移動に車椅子を使用する必要はない。なぜなら、A-1は「介護者がいれば比較的多く外出する」レベルであるため。屋内移動まで車椅子中心にすると、かえって活動量低下と廃用を進める恐れがある。
4.× ハローワークに登録し職探しをする優先度は低い。なぜなら、本症例に就労の希望はなく、課題は、フレイル・低栄養・嚥下機能低下への支援と生活機能維持であるため。

(※図引用:「障害高齢者の日常生活自立度判定基準」厚生労働省HPより)
問題24 急性の意識障害患者にまず行うのはどれか。
1.触診
2.打診
3.腱反射
4.生命徴候観察
解答4
解説
①安全確認と感染防御
②意識状態の確認
③協力者を集める
④気道確保・呼吸の確認
⑤人工呼吸2回
⑥胸骨圧迫式心マッサージ
⑦AEDによる除細動
※安全確認と感染防御が最優先だが、設問の選択肢にないので、次の段階で優先される選択肢を選ぶ。
1.× 触診よりも優先すべきことが他にある。
・触診とは、例えば腹部触診の場合、臓器の位置や大きさ、腹水貯留、ガスや便の貯留、腫瘤の有無を確認する診察方法である。
2.× 打診よりも優先すべきことが他にある。
・打診とは、指先や打診器で胸・背などをたたき、その音で内臓の診察である。
3.× 腱反射よりも優先すべきことが他にある。
・(深部)腱反射とは、ゴムハンマー等で腱を叩いた刺激に反応して起こる不随意かつ瞬間的な筋肉の収縮である。
4.〇 正しい。生命徴候観察は、急性の意識障害患者にまず行う。
・バイタルサインとは、生命徴候のことで、脈拍、呼吸、体温、血圧、意識レベルの5つである。意識レベルの観察は優先度が高いが、体温の測定は行わないことが多い。
問題25 重症うっ血性心不全でみられる姿勢はどれか。
1.起坐位
2.仰臥位
3.エビ姿勢
4.後弓反張
解答1
解説
うっ血性心不全とは、心臓のポンプ機能が弱まり、充分な量の血液を全身に送れなくなって、血液の滞留(うっ血)が起こしている状態である。 このため、呼吸困難や倦怠感、むくみなどが生じる。BNPが 100pg/mL以上であることが診断基準である。
1.〇 正しい。起坐位は、重症うっ血性心不全でみられる姿勢である。
・起坐呼吸とは、呼吸困難が臥位で増強し、起坐位(または半坐位)で軽減することをいう。起坐呼吸は、臥位をとると静脈還流が増え血液が肺にたまりやすくなり呼吸困難が増強するためみられる。
2~4.× 仰臥位/エビ姿勢/後弓反張は、重症うっ血性心不全でみられない。これら姿勢より呼吸を軽減する姿勢が他にある。
・エビ姿勢は、腹痛などで苦しむときに自然にとる姿勢である。
・後弓反張とは、後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張亢進、または痙攣により頚部を強く背屈させ、全身が後方弓形にそりかえる状態のことをいう。要因として、重度の脳障害(脳性麻痺)や破傷風などでみられる。
心不全は、心臓のポンプ機能低下のため末梢組織の酸素需要に見合った血液量を供給できない状態である。心不全は、どこにうっ血が強く出るかで以下のように分類される。
・左心不全:肺循環系にうっ血が著明なもの。
→症状:呼吸困難(労作時・夜間)、起座呼吸、尿量減少、血性泡沫状痰など。
・右心不全:体循環系(体静脈圧↑:右室拡張末期圧↑)にうっ血が著明なもの。
→症状:頸静脈怒張、胸水・腹水、下腿浮腫、肝腫大など。
●共通してみられる症状:チアノーゼ、倦怠感など。
左心不全では肺うっ血による低酸素血症が原因で、右心不全でも進行すると心拍出量低下のためチアノーゼが見られる。
国試オタク 