第28回(R2年)柔道整復師国家試験 解説【午前66~70】

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問題66 喉頭隆起を形成するのはどれか。

1.甲状軟骨
2.喉頭蓋軟骨
3.披裂軟骨
4.輪状軟骨

答え.1

解説

喉頭隆起とは?

喉頭隆起とは、(※読み:こうとうりゅうき)俗に喉仏(※読み:のどぼとけ)とも言い、喉の中間にある甲状軟骨の隆起したところである。役割として、喉頭隆起が持ち上がることにより「てこ」の原理で喉頭蓋が下がり、喉頭を塞ぐ。

(※図引用:「illustAC様」)

1.〇 正しい。甲状軟骨は、喉頭隆起を形成する。
喉頭隆起とは、(※読み:こうとうりゅうき)俗に喉仏(※読み:のどぼとけ)とも言い、喉の中間にある甲状軟骨の隆起したところである。役割として、喉頭隆起が持ち上がることにより「てこ」の原理で喉頭蓋が下がり、喉頭を塞ぐ。

2.× 喉頭蓋軟骨
喉頭蓋軟骨とは、喉頭蓋を構成する軟骨である。喉頭とは、発声や飲食物の飲み込むとき、気管や肺へ入らないように防止する役割をする。 喉頭蓋とは、飲食物を口にするとき、気管に入らないように蓋をする役目の突起物のことである。

3.× 披裂軟骨
披裂軟骨とは、輪状軟骨後板上に乗る硝子軟骨であり、前方に声帯突起が、外方に筋突起が突出している。一対(2つ)ある。

4.× 輪状軟骨
輪状軟骨とは、喉頭の枠組みの土台となるリング状の硝子軟骨である。

 

 

 

 

 

問題67 肺で正しいのはどれか。

1.肺門は肺胸膜でおおわれる。
2.肺尖は胸郭の内部にある。
3.気管支動脈は肺動脈から分枝する。
4.胸膜腔の内圧は外気圧より低い。

答え.4

解説

(※画像引用:中高津クリニック様HP)

1.× 肺門は肺胸膜で「おおわれていない」。
肺門とは、肺の中で太い気管支と肺動脈が出入りする部分である。一方、胸膜とは、肺の表面を覆っている膜のことである。胸膜は二重になっており、①臓側胸膜(内側の肺側の膜)、②壁側胸膜(外側の肋骨側の膜)と呼ぶ。

2.× 肺尖は胸郭の「内部」ではなく外部にある。
なぜなら、肺尖は、鎖骨より2㎝ほど上方へ突出しているため。ちなみに、肺尖とは、肺の上部のとがった部分である。一方、胸郭は、人間の胸部に位置し、12個の胸椎、12対の肋骨、1個の胸骨から構成される籠状の骨格である。

3.× 気管支動脈は「肺動脈」ではなく、胸大動脈から分枝する。
気管支動脈は、肺栄養血管である。ちなみに、肺動脈は、心臓の右心室から肺へ血液を送り出す動脈であり、静脈血を運ぶ唯一の動脈である(胎児の臍帯動脈を除く)。

4.〇 正しい。胸膜腔の内圧は外気圧より低い
通常陰圧の状態が保たれており、陽圧になるのは人工的な換気が行われた場合のみである。安静時の吸息では、横隔膜の収縮と胸腔の容積の増加により、胸膜腔内圧がさらに陰圧になる。ちなみに、胸膜腔とは、肺表面を覆う臓側胸膜と胸壁内面を覆う壁側胸膜に囲まれた空間のことである。

 

 

 

 

 

問題68 腎臓の髄質にみられるのはどれか。

1.糸球体
2.近位曲尿細管
3.遠位曲尿細管
4.ヘンレのワナ

答え.4

解説

(※図引用:「イラストボックス様」より)

1.× 糸球体
糸球体とは、腎臓に血液を送る動脈が徐々に細くなった先にある毛細血管の球形の塊である。糸球体は、腎臓の機能単位であるネフロンの一部で、腎臓の外側部分である腎皮質に集まっている。腎髄質は腎臓の内側部分で、集合管などが存在する。腎臓には心臓から送りだされる血液の約4分の1が流れ込み、糸球体でろ過される。この濾過された液を原尿といい、1日に約150リットル作り出される。原尿には、不要な老廃物と、体に必要な物質(水分、糖分、ナトリウム、アミノ酸など)が含まれている。

2~3.× 近位曲尿細管/遠位曲尿細管
腎臓の皮質部に位置する。腎臓の髄質にみられるのは、ヘンレのワナや集合管である。

4.〇 正しい。ヘンレのワナは、腎臓の髄質にみられる。
ヘンレのワナ(ヘンレループ)は腎管の一部で、近位曲尿細管と遠位曲尿細管の間に位置し、皮質部から髄質部へと延びている。主な役割として、尿濃度の調節を担う。

尿生成の流れ

尿は腎小体(糸球体→Bowman嚢)で濾過され、尿細管(近位尿細管→ヘンレのループ→遠位尿細管→集合管)を通り腎杯、腎盂 (腎盤)、尿管、膀胱、尿道へと流れていく。糸球体から遠位尿細管までの部分をネフロン(腎単位)という。

 

 

 

 

 

問題69 尿管に存在する狭窄部の数はどれか。

1.1
2.2
3.3
4.4

答え.3

解説

尿管とは?

尿管とは、腎盂から膀胱へ尿を運ぶ長さ30cm程の管である。蠕動運動により尿を輸送する。

【尿管の生理的狭窄部】
①腎盂尿管移行部(膀胱壁貫通部)
②総腸骨動静脈交差部
③尿管・膀胱移行部

尿管壁は粘膜・筋層・外膜からなる。
粘膜は移行上皮、筋層は平滑筋で、尿は蠕動運動により膀胱へ運ばれる。

1~2.4.× 1/2/4か所ではない。

3.〇 正しい。3か所が尿管に存在する狭窄部の数である。
【尿管の生理的狭窄部】
①腎盂尿管移行部(膀胱壁貫通部)
②総腸骨動静脈交差部
③尿管・膀胱移行部

 

 

 

 

 

問題70 精巣導帯に相当するのはどれか。

1.卵管
2.卵巣堤索
3.子宮広間膜
4.子宮円索

答え.4

解説

精巣導帯とは?

精巣導帯とは、ハンター導帯ともいい、精巣の下端と陰嚢の皮膚を繋ぐ結合組織である(※読み:せいそうどうたい)。

1.× 卵管
卵管とは、子宮と卵巣をつなげている管のことである。男性の精管に相当する。

2.× 卵巣堤索
卵巣堤索とは、骨盤漏斗靱帯(こつばんろうとじんたい)ともいい、は卵巣と骨盤壁につながる靭帯のことである(※よみ:ていさく)。役割として、固有卵巣索とともに、卵巣の位置を固定している。

3.× 子宮広間膜
子宮広間膜とは、子宮の両側に張り出したひだ(腹膜)のことをいう。

4.〇 正しい。子宮円索は、精巣導帯に相当する。
子宮円索は、子宮円靱帯ともいい、鼠径管から大陰唇に至る、卵管開口部の前下方、左右両側で子宮に付着している筋線維を含む線維帯のことである。

(図引用:「女性器の解剖と整理」医学出版様より)

 

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