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問題6 肥満によって発がんリスクが上がるのはどれか。
1.肺がん
2.胃がん
3.大腸がん
4.食道がん
解答3
解説
1.× 肺がんの最大の危険因子は喫煙である。肺がんは、肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生し、喫煙との関連が非常に深い。初期には自覚症状がないことが多く、他の呼吸器疾患との区別がつきにくい。主な所見として、咳、痰、血痰、発熱、息苦しさ、動悸、 胸痛などがあげられる。
2.× 胃がんは、ヘリコバクター・ピロリ菌が発症に関与する疾患である。
・胃がんは、胃の内面を覆う粘膜の細胞ががん化することで発生する。早期胃がんの症状は、胃の痛み、不快感、違和感、胸焼け、吐き気、食欲不振などである。ちなみに、下痢は腸の疾患(例えば感染性腸炎や炎症性腸疾患)に関連することが多い。
3.〇 正しい。大腸がんは、肥満によって発がんリスクが上がる。
・大腸癌の危険因子として、潰瘍性大腸炎や生活習慣に関わる大腸がんのリスク要因として、運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒などが挙げられる。生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられている。
4.× 食道がんのリスクを高める要因は、日常の生活習慣の乱れ(喫煙や多量飲酒など)である。
・食道癌とは、食道に発生した上皮性腫瘍のことである。組織学的に約90%が扁平上皮癌である。好発部位は、胸部中部食道、胸部下部食道の順で、胸部中部食道が約50%を占める。アルコール、喫煙、熱い食事、Barret食道、アカラシアなどが誘因である。
問題7 介護保険法の第一号被保険者となるのはどれか。
1.70歳以上
2.65歳以上
3.60歳以上
4.40歳以上
解答2
解説
介護保険法とは、1997年12月に公布された法律で、40歳以上で介護が必要になった人の自立生活を支援するために、国民が負担する保険料や税金を財源として、日常生活の行為にかかるさまざまな介助やリハビリなどのサービスにかかる給付を行うことを目的にしている。加齢に伴って生じる心身の変化による疾病等により介護を要する状態となった者を対象として、その人々が有する能力に応じ、尊厳を保持したその人らしい自立した日常生活を営むことができることを目指している。
1.× 70歳以上
3.× 60歳以上
4.× 40歳以上
これらは、介護保険法の第一号被保険者とならない。
2.〇 正しい。65歳以上は、介護保険法の第一号被保険者となる。
・介護保険制度における被保険者は、65歳以上の「第1号被保険者」と、40~64歳までの「第2号被保険者」とに大別される。第2号被保険者が、介護保険でサービスを利用できるのは、「特定疾病」が原因の場合である。
がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る)
関節リウマチ
筋萎縮性側索硬化症
後縦靭帯骨化症
骨折を伴う骨粗しょう症
初老期における認知症
進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
脊髄小脳変性症
脊柱管狭窄症
早老症
多系統萎縮症
糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
脳血管疾患
閉塞性動脈硬化症
慢性閉塞性肺疾患
両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
問題8 感染症対策を担う国際機関はどれか。
1.ILO
2.UNHCR
3.WHO
4.WWF
解答3
解説
世界保健機関とは、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関である。
設置年:昭和23(1948)年
本部:ジュネーブ(スイス)
協力形態:多国間交流
事業内容:発展途上国への国際保健協力、感染症およびその他の疾病(エイズ・結核・マラリア等)の撲滅事業、国際疾病分類(ICD)の作成
備考:①WHOの構成組織である地域的機関は、6つ(アフリカ、アメリカ、東南アジア、ヨーロッパ、東地中海、西太平洋)あり、日本は西太平洋に所属している。②194か国加盟 (2018年4月時点)、③たばこ規制枠組み条約:たばこの消費等が健康に及ぼす悪影響から現在および将来の世代を保護することを目的とし、たばこに関する広告、包装上の表示等の規制及びたばこの規制に関する国際協力について規定。
(※参考:「日本とWHO」厚生労働省HPより)
1.× ILO(国際労働機関:Inter national Labour Organization)は、世界の労働者の労働条件と生活水準の改善を目的とする国連の専門機関である。
2.× UNHCR(国連教育科学文化機関:ユネスコ)は、国際平和と人類の福祉の促進を目指した活動をしている。国際連合児童基金(UNICEF)の事業内容は、①児童の権利に関する条約の普及、②開発途上国や紛争中の国の子供の支援などである。つまり、子どもたちに特化している。
3.〇 正しい。WHOは、感染症対策を担う国際機関である。
・世界保健機関とは、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関である。
4.× WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)とは、自然環境の保護を目的とする国際的な民間団体である。絶滅のおそれがある野生生物の保全や森林・海洋の保護、気候変動対策などに取り組み、持続可能な社会の実現を目指している。
問題9 原虫はどれか。
1.マラリア
2.カンジダ
3.リケッチア
4.クラミジア
解答1
解説
1.〇 正しい。マラリアは、原虫である。
・マラリアとは、世界の三大感染症に入り、マラリア原虫という寄生虫で引き起こされる疾患で、マラリア原虫が感染した蚊に刺されることで伝搬される。刺されてから発症するのは1週間位後で、はじめは発熱や頭痛、そして寒気や吐き気といった風邪に似た症状が多い。したがって、マラリアだと気づきにくいのが特徴である。その後、脳症や、じん臓・肝臓の機能障害、重症貧血といった合併症で死に至る危険がある。ちなみに、三日熱マラリアは、48時間おき、4日熱マラリアでは72時間おきの発熱が特徴である。
2.× カンジダとは、カンジダ属の真菌(カビの仲間)である。
皮膚カンジダ症は、接触感染の感染経路をとり、個室隔離の必要はない。症状として、発疹、鱗屑、かゆみ、腫れなどがみられる。湿潤部位の皮膚で発生しやすい傾向がある。境界のあまりはっきりしない、ジクジクした紅斑で、その中や周囲に小さい水ぶくれや膿が多数見られる。
3.× リケッチアとは、細胞内寄生性のグラム陰性桿菌であり、ダニ・ノミ・シラミなどを介して感染する細菌である。リケッチア感染症は、高熱・発疹・倦怠感・頭痛などを引き起こし、重症化すると命に関わるため、テトラサイクリン系抗菌薬による早期治療が重要である。
4.× クラミジアとは、日本国内で最も多い性感染症(STD)の一つで、クラミジア感染症とも呼ばれており、クラミジア・トラコマチスという病原体(細菌)が、性行為などにより粘膜に感染する。 感染した場合、クラミジア性尿道炎(男性)、クラミジア性子宮頚管炎(女性)、咽頭クラミジア(男性・女性)などの病気を引き起こす。また、出産時に母子感染する場合、分娩時の産道感染を引き起こす。出生後1週間前後に発症する結膜炎(目が赤くなり「目やに」の増加)、出生後1カ月前後には肺炎( 咳、哺乳力が低下)する。陽性者には内服薬(抗菌薬)を投与して治療する。
問題10 芽胞を有する細菌に効果のある消毒薬はどれか。
1.過酢酸
2.消毒用エタノール
3.ポビドンヨード
4.クロルヘキシジン
解答1
解説
芽胞とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造のことである。物理化学的処理に対する抵抗が極めて強く、100℃の加熱にかなりの時間耐えることができる。 乾燥にも強く、乾燥状態で数十年間死滅しなかったという例もある。胞子膜、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもある。(芽胞:がほう)
1.〇 正しい。過酢酸は、芽胞を有する細菌に効果のある消毒薬である。
・過酢酸とは、酢酸由来の強い酸化作用をもつ高水準消毒薬である。主に医療器具など生体以外の消毒に用いられ、芽胞にも効果を示す。
2.× 消毒用エタノールとは、皮膚や手術部位の消毒、医療器具の洗浄消毒などに用いられている。また、種々の添加物成分を混合した製剤(エタノール製剤またはアルコール製剤)として、新指定医薬部外品や食品添加物の用途でも使われている。
3.× ポビドンヨードとは、皮膚や粘膜の消毒に、世界中で感染対策に使われている代表的な殺菌消毒剤の有効成分のひとつである。
4.× クロルヘキシジンとは、手術時手洗い、手術部位の皮膚、創傷部位(創傷周辺皮膚)、血管内留置カテーテル挿入部位の皮膚などに使用する。特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対しても有効である。
国試オタク 